AppleがSamsungからのプロセッサ価格の値上げに応じる | GoGo! Machead!

AppleがSamsungからのプロセッサ価格の値上げに応じる

Computerworld.jpより
http://www.computerworld.jp/topics/614/205506

SamsungはiOSデバイスで採用されているA系プロセッサの製造を請け負っていますが、
Appleに対して納入価格の20%値上げを求めて受け入れたとの事です。

Appleは当初値上げを認めずに別のサプライヤーにA系プロセッサの製造をしようと
考えていましたが、委託先が見つからずに値上げを受け入れたとの事。

ただ、AppleはSamsungとのA系プロセッサの製造契約を2014年に終了し、
台湾のTSMCやKinsus Interconnect Technologyへ新たに製造を依頼する予定で、
新たな依頼先では値上げ後の価格より30%安価な納入価格になるそうです。

SamsungがAppleに対して値上げを求めた理由は、為替相場でウォン高になった事で、
価格を維持できなくなった事が大きな理由だと考えられます。
そして、Appleが値上げを受け入れた理由として、Samsungが供給しているA系プロセッサの
出荷数が年間2億個を超える量でそれだけの数を請け負う事ができるサプライヤーがいなかった
というそれぞれの事情があったと言えるでしょうね。

しかし、上に書いたAppleの問題は2014年にSamsungとの契約が終了した後も
大量のプロセッサ出荷数をいかに確保するかは課題になります。

もしかすると、AppleはTSMCとKinsus Interconnect Technologyの両メーカーに
A系プロセッサの製造を依頼して出荷数の確保と競争によるコストダウンを狙っている
かもしれません。

Appleは昔からCPU(PowerPC)の供給でMotorolaとIBMに依頼をしたり、
Mac向けGPUでAMDとNVIDIAのプロセッサを交互に採用したりと競争によるコストダウンを
行ってきました。

もし、今のA系プロセッサの製造もSamsungと別メーカーの2社に依頼をしていれば、
20%も納入価格を値上げという要求をSamsungはして来なかったかもしれません。

Appleとしては直ぐにiOSデバイスであるSamsungとの関係を切って争いをしたいと
思っているかもしれませんが、来年まで関係を維持し続けなければいけないようです。


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