■カジノの収益構造 | 酒とパチ屋と男と女、カジノとゲーミング法と私。

■カジノの収益構造

カジノ経営の収益に関する最近の明確な資料がないので、1993年のネバダ州のカジノ統計をベースに話を進めます。

ベースとなるのは大バカラ2台、小バカラ2台、ルーレット1台、BJ1台の計7台で私がこれからマカオにて開業しようとしている日本人専用ルームの条件にて、算出致します。

まず、控除率について。
ギャンブルにおける控除率とは、ある賭けにたいしてどれだけの手数料をとられるかを示す割合。ハウスエッジとも呼ぶ。似た言葉に寺銭(てらせん)があり、これは割合だけでなく一定の手数料、参加料も示す。


控除率一覧(1993年度のネバダ州カジノ平均値)
BJ        5.5%
ルーレットシングル 2.7%
     ダブル  5.2%
バカラ プレイヤー 1.36%
    バンカー  1.17%
大小 マカオ仕様  2.77%~41.66%

以上は、買っても負けても、賭け金に対してのパーセンテージで胴元の利益となります。

 勝者と敗者が同数で、同じ金額であればカジノは1ゲームで控除率分の儲けしか期待できませんが、ギャンブルで負けた人はこの次は自分が勝つ筈といった期待で財布を開き、結局は資金切れで止めることが多いのです。一方勝った人も今日はツイていると思いこみ、もっと儲けようと際限のない欲望がより以上に賭を勧めるものです。
 そんな訳で、一定時間が過ぎてみると、カジノはゲームの控除率以上の利益となっていることが多いのです。

ちなみに、ネバダ州の統計資料では、粗利率は以下のようになっています。

ブラックジャック 15%
バカラ      15%
クラップス    16%
ルーレット    26%
スロットマシン   9%


以上のデータをもとに、収支シュミレーションを行います。
(*今回は計算しやすいように、オールバカラでやった場合のシュミレーション。)

初期投資6億円

バカラ6台(8席)
1時間に70ゲーム
24時間営業
このルームの平均BET金額 5,000円
稼働率15% (この場合、常に7~8人いる状態です。)
利益率15% (ネバダ州の平均値に基づく)

6台×8席×70勝負×24h×5000×0.15稼働×0.15(利益率)=9,072,000

一日あたりの粗利は¥9,072,000
○一ヶ月(30日)で¥272,160,000
○マカオカジノ税39%、▲106,142,400
○ライセンス保持者20%、▲54,432,000
○賃料カジノ台@200万円、▲12,000,000
○人件費、▲25,000,000
○広告宣伝費、▲15,000,000-
○その他雑費、▲3,000,000-
○サービス及びジャンケット、▲10,000,000
一ヶ月最終収支 ¥46,585,600-

(*ジャンケットに関しては、後日説明いたします。)

年間 \ 559,027,200
初年度投資回収率 93%

とまあ、このような収支計算になります。
稼働率はかなり少なく見積もっていますので、実際にはこれ以上の収支が期待できますね。

今の時代に当てはめると、若干の修正が必要かもしれませんので、情報が入り次第、シュミレーションをアップしていきたいと思います。



■【株主と口コミでの波及効果】

現在、マカオにてカジノ経営準備を進めておりますが、今回の案件では、出資者(株主)をある程度、分散させます。「自分が出資したカジノがマカオにある」と言える人をなるべく増やしたいからです。
そうすることによって起こる口コミ。そして出資した方と同行者によるカジノ利用とそこから派生する口コミ。海外で言葉が通じない場所でカジノにトライするのには勇気が必要ですが、誰かの知人である日本人が出資しているというだけで、大きな安心感を与えられるはずです。 
 マカオ初の日本人専用カジノルーム、日本人スタッフがどのテーブルにも常駐し、日本人コンシェルジュがカジノについて、マカオについて丁寧に案内してくれる。これがとても大事ですね。
(*現時点では法律上、マカオ人しかディーラーになれません。)

 株主は、会社保有のリムジンを自由に使え、提携先のホテルを格安に利用できる。同行者は、一緒にサービスを受けられる。
 更に、株主には『ジャンケットエージェント』としての配当も受けられるシステムにする。つまりは、紹介者、同行者のローリングのパーセンテージを報酬として受けられる。友人からは、分厚いサービスで感謝され、その友人や紹介者がカジノで勝利した分の配当から数パーセントの配当が受けられる。
 誰もがハッピーなシステムを予定しています。