最後の一押し | かぶり俺でGodhandな「俺」のブログ

最後の一押し

Rhasaさんちの記事を読んでいて、とても分かる気がしたので、TBさせていただきたく…。
な~んかこう、思いを引きずってしまうようなことってあるんだよね~。
そういうのに、俺は、とても弱い。
Rhasaさんの
最後のプレゼント?っていう記事を読んだときには、本当にせつなくなった…。
嬉しいって気持ちも分かるし、きっと俺もそう思うかも知れないが、それと同時にとってもせつない気持ちになるような…。
ちょ~っと表現が違うかも知れないけど、残り香的な感じ。
特に意味は無くても、なぜかせつなくなる。
当家には、たまに母が遊びに来る。
「お父さんと居ると脳みそが歳を取る…」
とかなんとか勝手な事を言いながら、やってくる。
が、遊びに来るなんて口では言っているが、いざ、来たら…いやってほど掃除して帰る(笑)
1週間ほど滞在し、大阪見物したりなんかもするが、基本的には、ひたすら掃除してくれたり、食事を作ってくれたりする。
そんな母が帰る日…。
俺は、仕事なので、先に家を出る。
俺:「じゃ、今回もどうもありがと。気をつけて帰ってね」
母:「はいはい~!今日からはちゃんと外でご飯してから帰って来てね。お皿洗うのが面倒だろうから、なんにも作ったりしないよ?」
なんて言って俺を送り出す。
しかし、家に帰ってくると…
ちゃんと食事の準備をしておいてってくれている。
そんなのを見たりすると、どういう思いで作ったのかとかを考えてしまい、ちょっとせつなくなる。
人のみならず、機械系でもそう。
俺は、音楽が好きで、ピアノをずっと習っていた。なので、家には、シンセが置いてある。
が、2年ほど前、それを買い換えた。10年ほど使ったシンセから、最新の物に買い替え。
作った曲を記憶するのはフロッピーだったのだが、ドライブが壊れて保存できなくなっていた。その他の部分も、かなりやばかった。
が、新しいシンセを購入し、それが家に到着する前の日…。
俺は、「今日までありがと…」の気持ちを込めて古いシンセを弾いてみた。
キータッチも、61個の鍵盤も、操作性も…明日やってくるシンセに比べれば論外的なそのシンセ。
それでも、イメージがわいてきたので、「ありがと」の気持ちを込めて弾いた。
そして、1曲完成したので、だめもとで保存してみることにした。
普段なら怪しげな音を立てながらドライブが途中で停止し、「エラー」が表示される。何度やっても繰り返され、結局保存できない…のだが、その日…最後の力を振り絞ってくれたのか、保存ができた!!
「…分かるのか?俺を感じてくれるのか?」
そんな気持ちになった。
「明日、新しいのが来る。それも、お前は知ってるのか…?」
新しいのを購入し、うきうきしていたはずの俺だが、かなりせつなくなった。
「その曲は…もうあげる。ず~っと持ってって…今まで…ありがと…」
思わず声が出た。
そして、自分の声を聞き、自分の口から出た言葉を聞いて…
「今日が本当に最後の日…」
それを感じたら…
涙が出た。
最後の力を振り絞って曲を記憶してくれたのも、偶然なんかじゃ無く、本当に分かっていたのかも…とか…。
ばりばり理系の脳みそで、「パソコン?んなもんは、電源切ったらただの箱!」と言い切る俺なはずなのに…。

ま、たまに古いのを引っ張り出して弾いたりするが、やっぱり曲は保存できない。なので、彼女が憶えている曲は、最後の日に俺が弾いた1曲だけ(笑)
そんな「最後の一押し」とか、「残り香」とかにひたすら弱い、俺の思い出でした(笑)