さて「昇格がほぼ決定」になったわけですが、本当に終盤は負け知らずでここまで来ましたねぇ。いつから負けてないかというと、8月16日の34節・鳥栖に1-3で負けたのが最後で、その後の19日、35節の京都戦から現在の51節まで無敗なんですよね。ロスタイムにディエゴのヘディングで追いついた、あの国立の京都戦からここまで来たわけですよ。



 鳥栖戦と京都戦の週は、甲府との兼ね合いで鬼のようなスケジュールだったからよく覚えてます。15日(水曜)が三ツ沢でナイターの横浜FC対甲府戦。取材を終えて家に着いたらすでに日付が変わっていて、そこから飛行機の時間まで一心不乱に原稿を書き上げる。ヘトヘトになりながら、朝から羽田に向かい、機内で爆睡。福岡まで飛んで、そこから電車で鳥栖スタへ移動。そして試合は1-3で敗戦。1点目はともかく、2点目と3点目はこれまで鉄壁を誇っていた自慢の3バックを崩されての完敗だったから、かなり堪えるものがあった。これで福岡と鳥栖にはアウェイ全敗となったから、「今年は九州で勝てない」なんてジンクスも言われましたな。



 そして帰りはヴェルディスタ若手のワゴンに乗せてもらい、15時間かけて東京に。金曜の夕方に帰ってきたら、スカパー!のJリーグナイトプレビューショースタッフの方から番組内で東京V情報を伝えて欲しいとの依頼。精神的、肉体的な疲れもピークで、かなりぐったりしていたけど、頑張って電話出演しました。



 翌日18日が国立で甲府対浦和、そして19日も国立でヴェルディ対京都戦の取材と、二日続けての国立DAY。2位京都と勝ち点差7で迎えた国立決戦は、後半にフッキが退場して10人になった中、懸命の守備を見せていながらも、痛恨の失点。「もうだめかも・・・」と思った状況で得たロスタイムのFK。この瞬間、高木義成は、監督からOKが出たので、ゴール前まで攻め上がろうと思ったそうだ。「点は取れなくても、自分が上がることで相手の守備を引き付けることはできるから」。



 でも高木がゴール前まで駆け上がる前に、服部が前線にボールを蹴りこんだ。そして、ディエゴが頭であわせてゴールネットを揺らす、起死回生の同点ゴール。そしてしぶとく勝ち点1を奪取。



 結果的には、これが最後につながったんだなぁ、と思うと感慨深いものがあるよね。
 


 だって、あの当時は、劇的に追いついたけれど、2位京都の差を縮められなかったことで、「自動昇格狙いは、事実上終戦」的なムードがちょっと流れてましたから。ユニフォームを脱いで喜んでたディエゴ(3枚目の警告もらう)に対して、「勝たなければならない試合だったんだから、喜んでないで、すぐにセンターサークルにボールを運ぶべきだった」なんて批判もありましたね(苦笑)。点取ったのに非難されたディエゴって一体・・・



 まぁ、最後まであきらめちゃいかんってことですよ。



 この時期になると、情報が錯綜してきますが、まずは残り1試合の大阪戦、きっちりと集中しましょうよ。


 ちなみにいしかわごう、最終節の大阪戦に行けば、今季48試合の現地取材皆勤賞でございます。この1年、記者席から見て来たものは、必ずなんらかのまとまった形で世に出します。どうか最高の結末になりますように。