(前回のエントリーの続きです)


 さぁ。

女子選手権が終わると、次は男子の天皇杯決勝戦です・・・・・と思うやいなや、いきなり清水側のゴール裏の前にエスパルスのマスコットキャラクター・パルちゃんが走り出してくるではないですか!


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・・・・しかもお正月スタイルで!!

大いに沸く清水側のゴール裏サポーター。「清水のパルちゃんが来てるっていうことは、もしかして、レッズ側には、あの幻のマスコットキャラクター・レディア(だっけ?)も来てるのか?」と思ったのですが・・・・・・・いませんでした~♪いませんでしたぁ~♪いませんでしたぁーー!(←イエモンの「JAM」っぽく歌っていただけると幸いです)


 それにしても、パルちゃんは本当に芸達者ですね。日本平では松健サンバを拝見しましたが、今回も長州小力のパラパラ、南海キャンディーズの登場シーンといった流行を随所に披露。見ていてあきなかったです。かわいーのぉー!


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 サポーターの応援練習が始まると再び出てきて、それもしっかり10番ユニ着用で。のぼりぃぃぃぃぃー!先頭にたって振り付けをするパルちゃんは、まるでコールリーダーのようでした。かわいいのぉー。


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 試合中、気づいたら一番ゲートのトラック付近で立って観戦してました。清水の応援にあわせて小刻みにリズムとりながら、あくまでちゃちゃく控えめに応援しているその姿に、試合そっちのけで何度も釘づけになりました。かわいーのぉ。中に入っているのがおっさんでも許す。

 

 さて。

清水側のゴール裏自由席にいたので、すっかりなごみモードになってしまってましたが、あちらさんの赤いゴール裏をみると、見るからに120パーセント戦闘モードです。



 「本気と書いてマジと読む 元旦 レッズサポーター 」


 うん。「元旦だけに・・・・」とかいうネタは、彼らから出てきそうにありません。あのゴール裏でそんなネタを披露したら、ある意味で赤いものが見れそうです。スタジアムでは、ゴール裏はもちろん、バックスタンドであっても、レッズの旗を振る人たちが多数。ヴェルディでは、考えられないです。


 スタジアムの雰囲気づくりもさすがで、入場シーンでは、見事な三つのビッグフラッグが掲げられ・・・・・



 このビックフラッグが撤収されると、いっせいに赤と白のカードが掲げられ、次の瞬間、ホーム側のゴール裏には、このような光景が浮かび上がっていました。



 うひー、思わず見とれちゃいますね。白く染められない入り口ゲートのところなども、しっかりとでかい白旗などでカバーしてました(☆のところです)。。。。。もし赤い部分が足りなかった場合、この人たちならその場で自分達の血を流して染めちゃいそうですね。うーむ、それにしても、タイトルのかかってる試合で、レッズサポータの見せる気合はすごいものがあります。情熱の赤ですな。そしてなにより、この日はあの圧倒的な声量がさらに1.2倍増量してました。



 もちろん、清水側も負けじとビッグフラッグと巨大ユニフォームでゴール裏をばっりりオレンジで染めていました。関東近辺チームと違い、あらかじめ決勝戦のチケットを確保しておきにくい彼ら。たぶん相当な思いをしてかけつけたサポも多かったのではないでしょうか。それであれだけの人数が集まるのですから、すばらしいですよね。


 それと清水サポの応援を初めて間近で観察したのですが、振付けのバージョンが多彩で面白いですね。あれだけ振付けがあれば、冬でも寒さをしのげますな。ちなみに、オーレーオーレーオレ、オレ!の応援は、先日世界一のクラブに輝いたクラブも、「オーレーオーレー・・・オレ!オレ!・・・サンパウロ!」ってやってたんですよ。はい、新年早々、サッカーマメ知識ね。


 なお清水のゴール裏には女性のコールリーダーがいました。軽くビックリ。


 肝心の試合について語りましょうか。

これがまた、なかなか見ごたえのある好ゲームでした。


 レッズについては三日前に僕が大宮戦を見たばかりというのもあるかもしれませんが、戦い方・面子にも大きな変更はなし。それに正直、この日の出来はイマイチだったような。中盤ではミスが目立ち、特に岡野の右サイドは、清水のチェ・テウク&山西にたびたび崩される展開。それでも最後の最後の瀬戸際でDF陣がふんばり、内容はよくないながらも、なんとか勝利をもぎとりましたね。


 そうそう。この日もそうだったけれど、山田ノブヒサは右ではなく、最近は左のポジションなんですね(ただ岡野の出来がイマイチだったので、結局、赤星が入ったときにヤマダが右に回ってましたが)。三都主が持ちすぎがちなのも相変わらずか。彼に対しては、清水側から執拗なブーイングが浴びせられてました。清水から愛されていたんですね、三都主ってば。


 エスパルスの布陣をみると、新人かと思われるなにやら聞きなれない選手が3~4人いたような。ただ攻守の切り替えが早く、ボールを取ったらしっかり前線に集めるという、狙いがとてもしっかりしているサッカーですね。シンプルといったらシンプルですけど、後半、常にDFの裏を狙うボールには、坪井らが散々手を焼いてましたし。


 ただいかんせん、最後のセンタリング精度が悪くて、得点には結びつかず・・・・もったいないですねぇ。中盤では、パスとドリブルをうまく混ぜてゴール前までは攻め込めていただけに、エリア内の攻撃でももう一工夫欲しかったところです。


 そういう意味では、ワンタッチパスの連続でつなぎ、最後はマリッチが決めた、あのレッズ・2点目の仕掛けには脱帽。なんとも美しいゴールでした。あれはきっとレッズサポの間でも、ながらく語り継がれるシーンになるのではないでしょうか。


 そういえば2年くらい前、どっかの緑のチームも「エスパルス相手」にこの「国立競技場」で似たようなワンタッチパスをつなぎまくってゴールを決めていたような・・・それも解雇になる外国人選手のゴールで(苦笑)。



 (画像は一点目の得点時のもの)

 試合は終盤、平松の退場劇で清水はほぼジ・エンド。某清水サポから「明日は平松に注目していて」と連絡を受けたのですが、途中交代で退場してしまいました。残念。というか、必ず一人は退場にする上川主審はさすがです。「きっと、一試合一枚レッドのノルマでもあるんでしょ。彼の中で。」とかみんなで言いあってました。


 そしてこのままレッズが逃げ切り、2-1で勝利。



飛び跳ねる赤い群集、ゆれる赤い旗・・・おめでとう、浦和レッズ。


 君たちが天皇杯チャンピオンだ。


 表彰式を見ないで出てきたので、今頃お祝いの言葉を贈ってみました。ついにで天皇杯チャンプ先輩としてアドバイスを贈ったるか。


 きっとゼロックスでは、ワシントンがロスタイムに宮本とシジクレイを引きずりながらゴールを決めてくれると思いますよ。でも、それに味をしめて彼に頼りすぎるようになってはいけませんぜ。ニンニン。


 帰りは哲くんと二人で新宿まで移動し、元旦からやってるお好み焼き屋へ。


 



・・・・ちなみに去年の元旦も、天皇杯帰りにここでお好み焼き食べました。無類のお好み焼き好きのいしかわ ごうとしては、これを食べなきゃ新年が始まらないのですよ。