スペインが劇的な1点を取ったところで書き始めてますよ。


週末土曜日は、

この夏の最高気温を記録する中

カヨさん&クリスティアン宅の屋上にて、

ばっちり日向の中でBBQランチでした。


僕はたこ焼き器を持参したりと

少しは貢献したこともあったかとは思うけど、

それでもひたすら甘えっぱなしになってしまい、

飲んで食べて飲んでしゃべって飲んでの楽しい時間を過ごし、

ありがたくかつ申し訳なく感じたのでしたー。

カヨさんいつもありがとうございます!(きっと読んでますよね)


もはや旦那のクリスティアンはスイス人No.1のたこ焼き職人です。多分。

ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
超好天でばっちり日焼けしたのでした。



さて、だらだら続いてるオランダ旅行記を続けますよ。

これまでの歩みはここ とかをご参照ください。


6月26日(土) 夜


デルフト→ハーグという経由で

オランダの首都アムステルダムへやってきました。


駅からほど近いはずのホテルに向かっても、

なかなか見つからずにうろうろしていると気がついたこと。

何か、街の雰囲気が異常なのです。


街行く人の良く言ってワイルド感、悪く言って柄の悪さの

平均値が異常に高い。特に殿方が。

簡単に喧嘩なんか始めてしまいそうな感じの人達が

どこに目をやっても一杯で笑


そんな中を旅行鞄を持ってうろうろするのは

正直あんまり気持ちがいいものではなく、

しかも道に迷い気味だったもんで、

結構げんなりな気分に。


地図を確認しなおし、

まさかと思いながら、ひときわ賑々しいエリアに踏み込んだら、

マリファナの臭いの立ちこめる通り沿いに無事?ホテルは見つかったのでした。


そうなんです!

ここはマリファナ(大麻)とか売春が合法。

どっちもオランダのある種の観光資源になっているのです。

花と水車の国の別の一面ですね。

こちらホテルの前の通り↓
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
写真中にも奥の方に、

コーヒーショップ(マリファナが買える店)とか、

セックスショップ(ポルノショップのこと。売春小屋ではありません)

が映ってますよ。



もともとアムステルダムがそういう街ってことは知ってたけど、

まさか自分の予約したホテルがそういうエリアのど真ん中とは思ってなくて、

1週間の旅の疲れも手伝って、

結構本気でさっさとチューリッヒに帰りたい気分になってしまいました笑



それでも、せっかくのチャンスやから楽しむだけ楽しまないとと

ポジティブな気分を奮い立たせて、

笑顔でホテルのチェックイン。


が、フロントのオランダ姉ちゃん(つまり、でかくてうるさい)が、

「んー予約なんてはいってないわよ。ってか満室なんだけど。。。」

と。

週末でどのホテルも一杯ってことは容易に予想ついたんで、

ここで引き下がってはもはや泊まるとこさえ危ういと思い、

「そんなはずはない。1週間前にネットで予約したんだよ!!!

 できる限りの確認を今すぐやって頂戴。予約の確認票もあるから。」

と、申し訳ないながら相手の体に負けないでかさの態度で言って、

フロントの前で待つこと15分程。


その間もその日の宿を探しに来た旅行者が数名いて、

彼らはあっさり満室だと断られてたんですが、

僕の予約は何とか無事確認できて、

おそらく予備として残してたのであろう部屋を確保できたのです。


「ふー一安心。旅慣れるとこういう時の対応にも困らなくなるね。」

と独り言を言いながら部屋に入ると、

部屋の中には数えきれない虫がぶんぶん飛び回っていてですね、

「おっと、これは今までに経験したことないパターンやで。」

とやや驚きながら、その他部屋の様子を確認したら、

これはどうやらベッドメイク以外

前の客が出てから掃除がされていない様子。。。


バスルームには使いさしの石鹸が落ちてるし、

トイレも汚れたままで、

ゴミ箱も目いっぱいいろいろ入ってて、

濡れたタオルが落ちていて、

依然虫たちは絶好調で飛んでいて。。。。


「これはいよいよ新しいパターンやわ」と

軽く鳥肌の立てつつ軽く身震い。

別に潔癖症とかでは全然ないけど、

これはさすがに気持ち悪い。


溜まりかねて、再びフロントへ。

他の部屋に変えてもらえないなら、

待たされてもいいから今から掃除しろと言おうと、ほとんど臨戦態勢。


さっきの姉ちゃんを捕まえ、

「ちょっと、聞いて言い?

 うちの部屋なんか凄い虫が飛んでんだけどどうなってんの?」

と、聞いたらば、

「あら、ここはオランダよ。そんなの当たり前よ。」

とのびっくりのオランダクオリティのご返事。


心の中では「交渉の順序をミスったか!!!」とややあせりながら、

「OK,虫のことはそれとして、

 部屋の掃除がまだ済んでないみたいなんだけど?

 ベッドはきれいに整ってるけど、

 バスルームが汚れてるし、ゴミ溜まってるし、

 湿ったタオルが部屋に落ちてるんだけど。」

と、努めて冷静にじわじわ姉ちゃんにプレッシャーを与える口調の僕。


それに対して姉ちゃん、ちょっといらだちをにじませながら、

「ワオ、それはなんとも素敵な話ね」

僕、更にいらっとしながら、

「うん、実際素敵過ぎて困ってんだよ。

 すぐ掃除するか、部屋換えるかしてくんない???」

と、皮肉をやり合い、

それを隣にいた黒人達が聞いて爆笑。


なにがそこまでおかしんだといぶかりつつ、

でも姉ちゃんは誠実に対応してくれて

満室のはずのホテルの更に別の部屋をあてがわれたのでした。


新しい部屋に換える手続きの途中、

例の黒人達がホテルを去り、姉ちゃんが一言、

「掃除が済んでなかったことはっきり教えてくれてありがとう。

 いま出てった彼らが掃除夫なのよね」

と、驚きの告白。


掃除夫達よ、あんなに爆笑しながら

そそくさと立ち去ったのはそんな理由があったのか、

と、不快感よりも新鮮な驚き笑


結局新しい部屋はきれいで、虫も飛んでおらず、

ごたごたはしたけど、一安心。



しかし、スイスではちょっと想像つかないいろんなことが

到着から2時間以内に立て続けに起こって、

なんか面白いことが起きそうな予感のなか就寝した

アムステルダムの初日となりました。