さて、いよいよ本格的に冬のチューリッヒです。
実は10月に一度ずしんと冷え込んだ後、
少し冷え込みがゆるまり
日本の晩秋から初冬位の気候がしばらく続いたのですが、
そうです。郊外の田舎に住んでます。
閑話休題。
実はネット不通の時期の旅行記も放置しっぱなしなんですが、
それより先にジュネーブのお話を、
先週末はジュネーブへ行ってきたとすでに書いてますが、
その目的はジュネーブにかれこれ8年も住んでられた
バイオリニストの岡本さんが、
この度日本へ帰国されるということで
ジュネーブのBarbara宅での
フェアウェルパーティに馳せ参じたというものでした。
28日土曜日の朝、
前日夜のパーティの疲れとアルコールがまだ存分に残るまま、
電車に乗り遅れそうになり猛ダッシュで始まった旅行でした。
無事ギリギリ捕まえた電車で、
ジュネーブに到着したのが正午過ぎ。
この後おこる暴動のこと(昨日の記事 をご参照くださいませ)なんて露知らず、
Barbaraと落合い昼食。
ジュネーブで大人気のChez Ma Cousineというグリルチキンの店へ。
めちゃくちゃシンプルなメニュしかないんですが、
スイス人大好きのグリルチキン(半身)が
サラダと山盛りの揚げイモがついて14.9フランは安い!(注:スイスとしては)
しかもお味もなかなかのものでしたよ。
ご旅行の際等、お勧めです。
ただ本当に人気で毎日のように行列ができるとか。
こちらウェブサイト→ Chez Ma Cousine
(こうした有用情報も盛り込むことにしたのです)
鶏で満腹満足した後、
一人で旧市街地をぶらぶら。
最初に訪れたのはサン・ピエール大聖堂。
12世紀に建立された教会で、
16世紀の宗教革命の際、
カルヴァンが滞在してプロテスタントの布教の拠点にした教会だそうです。
こちら教会正面見上げ↓
これ本当にキリスト教会のファサード??といった様相。
なんだかいろんなボキャブラリーが同居して、
かなり訳のわからない出で立ちの教会でした。
この教会は(も?)小銭を払って塔へ登れます。
こちらは反対側。
教会を後にし、
次に向かったのは美術・歴史博物館。
無料で入れる博物館なんですが、
展示が凄い充実していて、
お得感満載の場所です。
無料やし1時間ちょっとでサクッと見て回ろうとおもったら、
全部で5フロア分ある展示のうち1フロアしか見られず、
全く時間が足りなかった。
その短い時間の中で見たのは
絵画・彫刻のフロア。
ジュネーブに関係のある作品が
古典から現代までずらーっと展示されています。
この中の目玉は1444年にコンラート・ヴィッツの描いた
『奇跡の漁り』という絵。
美術史上最初に、
キリスト教を題材にした宗教画の背景に
実際に存在した風景が描かれた(と推定されている)絵として、
重要な作品だとか。
(当時、背景は理想化された想像上の風景で描かれるのが一般的)
で、この風景というのがレマン湖とその向こうに見える山並み。
同じ展示室の同時代の作品(そんなに数はないですが)と比べても、
風景の描かれ方は凄く丁寧で、
水面水中の表現、山並みの表現とも緻密で、
それゆえ手前に描かれているキリストとその他の聖人が
より際立って見える構成。
かなりマニアックな作品で、
他の作品に比べて圧倒的に厳重な保護をされてはいるのですが、
足を止めて眺める人もいない様子。
そもそもこの博物館自体すごい空いてたんですが。。。
美術マニアにお勧めの穴場スポットです。
閉館時間になりそそくさと博物館を後にし、
Barbara宅へ戻り
夜はいよいよメインイベントのパーティ。
ですが、もう存分に長いので、続きはまた次回以降で。