なんで忙しいのか? | 恵比寿で働く編集長のBLOG

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アミューズメント業界をフィールドとするビジネス誌の編集者です

先週の金曜日、ホール向け人材サービス企業の方と某ホール企業の方と、新宿で飯を食いました。


「玄海」という鳥料理の専門店ですが、いろんな意味で印象深かったのは、鍋ですね。
旨い! 涼しくなってきて、これからは鍋の季節です。
あの鳥鍋の後のお楽しみの雑炊は、また食いたいです!


さて、その飲み会の場で、「やっぱり時間の使い方は重要なんだな」と再認識しました。


同席していた人材サービス企業のMさんが、「なかなか仕事が片付かないんですよね~」というと、ホール企業のK課長(いま月に数日しか家に帰れないくらい忙しくいろんな都市を飛び回っている)が、「時間の使い方に問題があるんじゃない?」と。


そこでK課長が語ったのは、

「急ぎで片付けなきゃならない重要な仕事に常に追われているのは、きっと、“いますぐやる必要ないけど重要なこと”を先送りにしているからじゃない?
つまり、緊急かつ重要な仕事が山積みにならないようにするには、緊急じゃないけど重要なことに早めに着手するほかないんですよ」

ということ。


なるほど。


忙しさをなんとか軽減させようとしている人は、こういう考え方に行き着くのだな、と思いました。


〔図〕時間管理のマトリクス


月刊AJ編集長のBLOG-時間管理


K課長がいったのは、


(1)まず、仕事とそれに付随することを、<緊急度>と<重要度>の2軸で作った4分類のどれなのか認識せよ。


(2)なにより先に手をつけなければいけないのは、間違いなく<緊急and重要>のもの(Ⅰの領域)。


(3)日々に流され目の前のことの対処に追われていると、<緊急and重要>(Ⅰの領域)は肥大化する。


(4)しかし、<緊急でないand重要>(Ⅱの領域)に着手することで、<緊急and重要>の仕事量は減っていく。


重要なので、繰り返しますが、「緊急じゃないけど重要なこと」を放置しておくと、「緊急で、かつ、重要なこと」がどんどん溜まっていってしまうんです。



ボクがこの時間管理のマトリクスという考え方を初めて知ったのはもう10年以上前のことになります。


当時、日本ナレッジインダストリという会社のマーケティング・リサーチ部門で結構忙しい日々でした。NTT系の経営コンサル会社での常駐プロジェクトから戻ってきた同僚が、「凄いこと教えてもらっちゃったよ!」と、書いてくれたのが、上のマトリクスでした。


若かったボクも、「こりゃ、スゲー!」「あのコンサルたちはこんな考え方を身につけていたのか!」と、この時間管理の考え方に衝撃を受けました。


(向上意欲に溢れていた20代のボクらは、こんなことに「スゲー!」と感動していたのでした)


時間管理の考え方に目からウロコが落ちた思いでしたが、それ以上に、いろんなことがマトリクスで整理できるということが大発見だったのです。

“マトリクス”いう考え方で仕事を振り返ってみると、すでに仕事の場面(多変量解析の分析など)で、実にいろんな軸を見つけ出し、マトリクス化していたのです。


「マトリクスは自分の思いつきや体験から、どんどん勝手に作っていいんだ。これは一見複雑な問題を整理するツールのひとつなんだ」


と気づいた瞬間だったかもしれません。