山陰海岸ジオパーク更新審査 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

山陰海岸ジオパーク更新審査が、7月31日~8月2日まで実施されていて、昨日は、香美町の現地審査がありました。
 
私も一つ役目をいただき、審査員の前で、私どもが実施しているジオトレッキングについてのプレゼンをさせていただく機会を得ました。
 
正直、まだまだ人様にお話しできるほど、事業としてしっかりとできているとは言い難いのですが、このような機会をいただけて、少しでも認知される機会をいただけるのであればと引き受けさせていただきました。
 
山陰海岸ジオパークとして認定を受けたのは、平成20年のことだそうです。
私自身も含め、『ジオパークっていったい何?』というところからスタートしましたが、9年目を迎えて、この地域がジオパークなんだということだけは、地域の人にも認知が広がってきていると思います。
 
ただ、『だから何なの?』って、ほんとに多くの人がそう思っているのは否めません。
 
なぜなら、ジオパークの認定を受ければ、看板やちらしに、ジオパークのロゴマークを目にする機会が増えても、日々暮らす風景に変化がもたらされるわけではないからです。
 
ジオパークになって変わらなければいけないのは、心だと思います。
 
『地域の自然のめぐみを得て私たちは日々暮らしているのだ…』
そう信じるところからスタートしなければいけないものなのです。
農林漁業を営んでいる人なら、それが自然の恵みをえているものだということは直感的にわかるでしょう。
 
また、二次産業、三次産業の事業者も、一次産業からもたらされるものを得て、何かを産みだしているのですから、無関係である人は限られるはずです。
 
例えば、日本では、全国のいたるところで、稲作を行っています。
ですが、そのやり方は、一様ではありません。
 
地形や土質が変わり、気候が変わり、様々な条件が異なっているのですから、その『ちょっとした違い』を深く掘り下げていくと、そこに地域特有の『何か』が見えてくるようになります。
 
その『ちょっとした違い』を意識することで、地域それぞれに個性があることに気づくのです。
 
ジオパークとは、その地域の個性を考えるきっかけを与えてくれるものだと思っています。
 
きっかけを与えてくれても、その個性を伸ばしていくのは、私たち自身です。
 
自分たちが他とは違う何かに気づき、それをさらに掘り下げ、磨き上げていく…そうやって地域の魅力をさらに高めていくためのツールと考えるとわかりやすいかもしれません。
 
そして、同じジオパークの中にあっても、多種多様なタレントがいて、地域をもりあげていきたいという志ある人から学び、自分も誰かのための触媒になっていく。それがジオパークなのではないかなぁと思うわけです。
 
今回、他の人のプレゼンを聞いて、さまざまな気づきがありました。気づくだけで終わらないよう、しっかりと行動して『成果』に結び付けていきたいと思います!