青学昇格!立正降格…。 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

東都大学リーグ、1部2部入替戦を観戦して来た。

昨秋の東都大学リーグ初制覇、明治神宮大会優勝を飾った立正大は今季一部リーグを6位で終えた。
一方、青山学院大は51季に渡って堅守した一部リーグ参戦の座からまさかの降格。

降格した二部リーグで全校から勝ち点を挙げて優勝して早くも入替戦に戻って来た。
対照的な昨年の秋を過ごした両チームが相対する「絶対に負けられない戦い」である。


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青学勝利の瞬間、福島・小池がグラブタッチ。


土曜日から始まった入替戦は第一戦を青学が3-1、第二戦を立正が3-0という試合結果。
2勝先取の入替戦だけに泣いても笑っても三戦目が最終戦になる。

これほどの試合にも関わらず、先週の早慶戦には遠く及ばない集客には一抹の寂しさがある。


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立正大・南、秋は二部リーグで戦う事になる。


立正大の先発は昨年秋の躍進の立役者であり、エースの南昌輝(4年・県和歌山商業)。
昨日は青学打線を一安打に抑えて、満を持しての連投である。

今季の立正大は亜細亜大を除けば、初戦勝利から2戦、3戦目を連敗で勝ち点を失う展開。
勝ち点0でリーグ戦を終えている。
南が二戦目からの連投はその点を考慮しての伊藤監督の采配だという。


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青学・福島は落ち着いたマウンド捌きで昇格に導いた。


対する青学の先発は08年夏の甲子園の優勝投手、福島由登(2年・大阪桐蔭)。
福島は昨秋の国士舘大との入替戦・第二戦で敗戦投手となっている。

名門・青学の門を叩き、優勝を目指したシーズンでまさか入替戦と二部降格。
国士舘大には0-1で敗れ、打線の援護に恵まれなかったが、入替戦に期するところはあるだろう。


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安堵の表情を浮かべる青学ナイン。


初回、青学が立正の失策を見逃さず、見事に先制した。
青学の先頭打者、広滝航(4年・清峰)の二塁ゴロを早見龍成(4年・平塚学園)がファンブル。
二番、篠塚宜政(3年・桐蔭学園)が初球を送りバントで一死二塁と得点圏に進塁させる。

三番、木野の凡退後、四番、小池翔大(4年・常総学院)が左中間を破る適時二塁打で先制する。
エース南で先制された立正大にとって、たかが一点ではなく、士気を傾ける失点だっただろう。

失策で出塁、送りバント、四番の長打という青学にとって理想的な先制点の奪い方。


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試合後のスコアボード


五回に青学が南を攻めて5点を奪い、更に交代投手を含めて一挙6点を奪って試合を決めた。
一方、青学・福島は危なげのないピッチングで五安打完封で昇格試合の勝ち投手。

ストレートは130㌔台と驚くような速さではないが、低めに丹念に制球されていた。
小池の構えたミットが対角線に動くような事がほとんど見られない、見事な制球であった。

それにしても、昨秋日本一に輝いた立正大が所属リーグで下部に降格するという激動の東都リーグ。
「戦国東都」とは言い得て妙である。


「青学降格…。」(弊ブログ・09年11月10日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10384816174.html