最近しきりにCMが流れている出前館

公式Webの宣伝文句には


「出前館」は全国8900店以上の出前&宅配&デリバリーサービス店にすぐ注文できる、デリバリー総合サイトです。今から何分で届くのかも一目で分かる!


とのフレーズ。

全国を縦断してこのようなサービスを提供する仕組みは、ありそうなようでなかった。

しかし、調べてみると「出前館」というサービス自体は2000年からスタートされていました。

では、最近急速にメディアに露出を増やしたのは何故なのだろうか・・・。


推測するに、以下の要因が働いているのかもしれません。


1. 消費者側の要因

景気低迷などの影響による消費者心理の冷え込みから、レストランなどでの外食が減る一方、内食(家庭で調理する食事)・中食(調理済食材や惣菜で済ませる食事)が増える傾向にあります。

さはさりながら、「たまにはちょっと贅沢を」ということから出前へのニーズが本格的な外食へのニーズに代替する形で高まっているのではないでしょうか。


2. 出前業者側の要因

マクドナルドが2009年6月中間決算で好調を維持したものの、全体としてはやはり景気の影響により、出前を含む外食業界全体は売上の伸び悩みという問題を抱えています。

また、マクドナルドにしても来客数減少の傾向が見られるようで、いかに新規顧客を取り込むか、ということが課題となっています。

出前館はその意味で新たな販路としてのポテンシャルを持っていると言えます。


3. 取り巻く環境側の要因

Amazon.comや楽天、その他多くのインターネットショッピングサイトの急速な普及により、インターネットやモバイルで買い物をすることに対する抵抗感は極めて薄くなったと考えられます。

いまや本だけでなく、家電・食品・衣料などありとあらゆるものがインターネットで買えてしまう。

さらに、デジタル媒体の影響力が高まる一方で紙媒体の影響力は低下しつつあり、従来の折り込みチラシの訴求力も畢竟減じつつあります。

主要媒体の交替、という点も今回の動きを後押ししたのでしょう。


それにしても、CMキャラクターに石田純一を起用するというのは、リアルのような、そうでないような。

面白いけどね。