難民ビザの申請でどうにか日本に滞在したい | 小さなビジネス国際化&情報化

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外国人雇用・アジア進出・WEB販促・著作権契約など、小さなビジネスを国際化・情報化するための情報発信 by 川添賢史(国際行政書士・コンサルタント)

「難民ビザを申請したい」という問合せで
けっこうな数の電話やメールを受けます。
 
スリランカ、ネパール、パキスタンが多い。
 
でも、これ、ほとんどの場合、
「難民」にはあたりません。
 
噂なのか、同郷の仲間に聞いたのか。
あるいはブローカーの仕業なのか。
 
たしかにいったん難民申請すると、
一定期間日本に滞在することができるので、
一時しのぎのつもりで、簡単にできると
思ってやっているのだと思うけど。。
 
難民とは、そもそも
戦争や政変などの政治的な理由から、
母国にいては命が危険だという外国人。
 
世界各国で人道的・人権的な配慮から
一定数の難民を受け入れていますし、
本当の難民であれば日本も受け入れを
真剣に考えて判断していくべきでしょう。
(2015年申請者約7600人のうち認定27人)
 
ただ、多くの場合は実態として「難民」でない。
 
それで入管が人手不足になって、
シリア人など本当に難民として人権保護が
必要な人の手続きが遅れることもあるし、
 
本人としても、いったん難民申請した以上、
今後の日本でのビザ手続きも説明しづらく
なるでしょうに。
 
自分は難民ビザをもっている、という外国人が
実は難民「申請中」にすぎない場合もあります。
(知ってか知らずか、その違いは大きいです)