明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
今年はどんな年になるでしょうね。
新聞をはじめメディアでは、やたらと「グローバル」という文字が増えてきました。
経営者の年頭の挨拶でも、海外展開、新興国、グローバル化などの言葉が
飛び交っています。
中でも、重要視されているのが、「人材」です。
「グローバル人材の育成」という言葉には日本人社員を意味している場合、
ナテョナルスタッフを意味している場合、
もしくはその両方を意味している場合があります。
それぞれの企業のグローバル化の状況によって、グローバル人材の育成も
必要とされる要件も異なってきます。
グローバル化の進んだ企業では、3現主義(現地・現物・現実)に、(現地人材)
を加えた4現主義が重要となってきています。
現地人材の育成が重要なテーマとなってきていますが、日本に呼んで研修をする
だけでは十分ではありません。
現地人材の育成に一番重要な役割を果たすのは、現地人材と毎日一緒に仕事を
する日本人の出向社員です。
海外勤務をすると、最初に困るのは言語の問題です。
これは本人が自覚し、コミュニケーションが不自由なので本人に気づきがあります。
しかし、異文化コミュニケーションやマネジメント力の欠如は、案外日本人出向社員
が気づいていないことが多いのです。
おまけに、日本人社員の地位が高い場合が多いので、無意識のうちに現地人材の
モチベーションを下げていることがあります。
これが非常に怖いのです。
身の回りの海外拠点を見まわして、優秀な現地人材がいれば、派遣した日本人社
員のコミュニケーション力、マネジメント力が高いと言えます。
海外拠点が何となくしっくり行っていない、日本人と現地人材の間に壁がある、
日本人だけが夜遅くまで仕事をしている、などの現象があれば、出向している
日本人社員の側にも何らかの足りない点があるはずです。
グローバルな発展を目指すなら、優秀な現地人材の確保が不可欠です。
それを生かすも殺すも派遣する日本人社員次第でしょう。
グローバル人材には、言語も勿論大切ですが、コミュニケーション能力、マネジメン
ト力、リーダーシップなど、総合的な「人間力」が求められます。
逆に言えば、海外勤務は価値観の異なる人たちと協働することで、自らの
人間力を磨く良い機会になるでしょう。
今年も一人でも多くの人とふれあい、外向きマインドで楽しくやって行きましょう!