小春と一緒に生後間もない頃、ミーコに連れられて我が家に来た寅さん。

ご飯をあげたり、寝床を拵えたりしたけれど、野良猫になってしまった。

近くの休耕地を縄張りにしていたようで、たまに姿を見かけては、無事に生きていてホッとしていた。

そんな寅さん。
総理がいなくなってから、我が家をちょくちょく訪れるようになり、カリカリを盗み食いするように。

どうせ盗んで食べるんだからと、カリカリを与えたところ、毎朝顔を出すようになりました。

今までは食うや食わずで、雨風凌ぐ場所もままならず、酷い目にあってきたのでしょう。

警戒心が強く、懐く気配がありません。
厳しい環境下で生き抜いてきた寅さん。

険しい顔付きが幾分柔和になったような。
懐くことはないだろうけど、少しでも安心して生きて欲しい。

類は友を呼ぶで、呼んでしまったのな。
ひとりぼっちの寅さん。

小春の兄弟。フクとナナのおじさん。
なんとか生きるんだよ。