昨日、IOFT に行ってきました。
日本で行われるメガネ業界の一番大きな総合展示会で、毎年この時期に行われます。
IOFT に行くのも今年で6年目、毎年新しい発見と楽しい出会いがあり、盛大なるイベントだったが今年は少し様子が違っていた。 会場へ入った瞬間、空きスペースが目立ち、人の入りも明らかに少ない様子。 出店社・来場者ともに例年を大幅に下回っている。 業界全般の景気の悪さがうかがい知れる光景だった。
勝ち組と負け組み
そんな中でも全てが悪いわけではなく、元気なところもある。
何がちがうのだろう?と、よく観察してみると、自社の信念を曲げずにひたすらその信念を追及しているところは、不況の影響を受けるどころかますます繁盛している。 逆に「何が売れるのだろう?」「これいけるんじゃないか?」と、売れそうなものを追い求めているところは厳しい状況になっている。
ここで一つ見えるポイントは、外に答えを求めても“解”はなく“事実”だけが存在するということ。
“隣の芝生はよく見える”のことわざのごとく、ついついまわりが気になり意識してしまいがちだけど、答えは内側にしか存在しない、自社の強み・特徴・独自性などなどオリジナリティーに磨きをかけ追求していくことでしか“望ましい結果”は得られないのでは?
デザインの世界的な傾向
ヨーロッパのブランドが得意とする、シートメタルを使用したカラフルで奇抜なデザインのフレーム、昨年はヨーロッパブランドのどこもかしこもが、似たりよったりのシートメタルのオンパレード、シートメタル一色みたいな雰囲気だったが、今年は、中国メイドのフレームがそんな感じだった。 まあ、ヨーロッパブランドも大半が中国生産で昨年中国工場では大量に生産しただろうから、今年は自社オリジナルで作ってしまおうという流れなのだとは思うが、シートメタルの場合色使い、カラーセンスが大きく影響するから、メーカーが考えているほどは売れないだろう。
対するヨーロッパブランドはどうかというと、(年々拡大していたヨーロッパブースもこじんまりとはしていたが)
先鋭的・ファッショナブル・ハイセンス・カラフルなどのイメージから、新たにスタンダード・アンティーク・伝統という言葉を連想させるフレームが目に付いた。
日本でも近年クラシックフレームに注目が集まっているが、それは世界的な傾向のようだ。
特にアジア圏、香港・韓国・台湾などの国では、ジャパンメイドのクラシックフレームが抜群に売れているらしい。
事実、昨晩一緒に食事をした香港のリテーラーも「香港の人間は、made in japan のものしか買わない、中でも特徴的なクラシックフレームが人気だ。」と言っていた。 日本のクラシック系を得意としているメーカーでも、国内に比べて 3倍以上の出荷があるし、国内の販売価格よりかなり高額での販売ができるので、とても魅力的な市場らしい。
そのおいしい市場にヨーロッパブランドも参入してきたということで、ますますクラシックフレームの人気が高まりそうな気配が感じられる。
気になった2つのブース
今年の IOFT は、行く前からあまり期待はしていなかった。
事前の情報であまり興味をそそるものがなく、いつもなら1つや2つ目指すブースがあったのだが、残念ながら今年は1つもなかったから。 実際、ほとんど素通りで、顔見知りのところに挨拶回りをしているような感じだった。
「そろそろ帰ろうか?」「そうだね。あっ一軒挨拶してくるからちょっと待ってて。」
待っている間、ぶらぶらしていて目に止まったのが、“VUE DC” というフランスのブランドで、今年初めて日本でのデリバリーを開始すると言う。 これもクラシック系のフレームなのだが、何ともいえない独特の存在感を放っていた。(www.vuedc.com) 香港のリテーラーと食事をした時に彼に、「ココ行った?」と聞いたら 「仕入れたよ。」と言っていた。 やっぱり目にするところは一緒か。
もう一つは、香港の OEM メーカー。
黒セル1色で、400型以上展開していて 「うぉー!」って感じ、しかもメチャメチャ良く出来ていて、個人的に数十本買いたかった。 でもOEMメーカーなので、1型1色300本からの受注とのこと。
黒セルもすばらしかったが、何より驚いたのがメタルフレーム。 メタルフレームに関しては、まだまだ日本のフレームには敵わないと言われていたのに、素晴らしい出来栄えだった。 この展示会に出店している日本のメーカーの半分くらいは、この香港のOEMメーカーにOEM生産してもらったほうがいいんじゃないの? 素直にそう思うほどのクオリティーがそこには確かにあった。 しかもデザインも良く出来ていてとても新鮮な気分を感じたとともに
日本メーカーの危機感が色濃く残った。
“質を上げる為には、量をこなすこと” そのことを如実に物語っている光景を垣間見た。
このことを同行した知人に話したら興味を示し、彼を通じて取引する方向で話が進んでしまった。
日本で行われるメガネ業界の一番大きな総合展示会で、毎年この時期に行われます。
IOFT に行くのも今年で6年目、毎年新しい発見と楽しい出会いがあり、盛大なるイベントだったが今年は少し様子が違っていた。 会場へ入った瞬間、空きスペースが目立ち、人の入りも明らかに少ない様子。 出店社・来場者ともに例年を大幅に下回っている。 業界全般の景気の悪さがうかがい知れる光景だった。
勝ち組と負け組み
そんな中でも全てが悪いわけではなく、元気なところもある。
何がちがうのだろう?と、よく観察してみると、自社の信念を曲げずにひたすらその信念を追及しているところは、不況の影響を受けるどころかますます繁盛している。 逆に「何が売れるのだろう?」「これいけるんじゃないか?」と、売れそうなものを追い求めているところは厳しい状況になっている。
ここで一つ見えるポイントは、外に答えを求めても“解”はなく“事実”だけが存在するということ。
“隣の芝生はよく見える”のことわざのごとく、ついついまわりが気になり意識してしまいがちだけど、答えは内側にしか存在しない、自社の強み・特徴・独自性などなどオリジナリティーに磨きをかけ追求していくことでしか“望ましい結果”は得られないのでは?
デザインの世界的な傾向
ヨーロッパのブランドが得意とする、シートメタルを使用したカラフルで奇抜なデザインのフレーム、昨年はヨーロッパブランドのどこもかしこもが、似たりよったりのシートメタルのオンパレード、シートメタル一色みたいな雰囲気だったが、今年は、中国メイドのフレームがそんな感じだった。 まあ、ヨーロッパブランドも大半が中国生産で昨年中国工場では大量に生産しただろうから、今年は自社オリジナルで作ってしまおうという流れなのだとは思うが、シートメタルの場合色使い、カラーセンスが大きく影響するから、メーカーが考えているほどは売れないだろう。
対するヨーロッパブランドはどうかというと、(年々拡大していたヨーロッパブースもこじんまりとはしていたが)
先鋭的・ファッショナブル・ハイセンス・カラフルなどのイメージから、新たにスタンダード・アンティーク・伝統という言葉を連想させるフレームが目に付いた。
日本でも近年クラシックフレームに注目が集まっているが、それは世界的な傾向のようだ。
特にアジア圏、香港・韓国・台湾などの国では、ジャパンメイドのクラシックフレームが抜群に売れているらしい。
事実、昨晩一緒に食事をした香港のリテーラーも「香港の人間は、made in japan のものしか買わない、中でも特徴的なクラシックフレームが人気だ。」と言っていた。 日本のクラシック系を得意としているメーカーでも、国内に比べて 3倍以上の出荷があるし、国内の販売価格よりかなり高額での販売ができるので、とても魅力的な市場らしい。
そのおいしい市場にヨーロッパブランドも参入してきたということで、ますますクラシックフレームの人気が高まりそうな気配が感じられる。
気になった2つのブース
今年の IOFT は、行く前からあまり期待はしていなかった。
事前の情報であまり興味をそそるものがなく、いつもなら1つや2つ目指すブースがあったのだが、残念ながら今年は1つもなかったから。 実際、ほとんど素通りで、顔見知りのところに挨拶回りをしているような感じだった。
「そろそろ帰ろうか?」「そうだね。あっ一軒挨拶してくるからちょっと待ってて。」
待っている間、ぶらぶらしていて目に止まったのが、“VUE DC” というフランスのブランドで、今年初めて日本でのデリバリーを開始すると言う。 これもクラシック系のフレームなのだが、何ともいえない独特の存在感を放っていた。(www.vuedc.com) 香港のリテーラーと食事をした時に彼に、「ココ行った?」と聞いたら 「仕入れたよ。」と言っていた。 やっぱり目にするところは一緒か。
もう一つは、香港の OEM メーカー。
黒セル1色で、400型以上展開していて 「うぉー!」って感じ、しかもメチャメチャ良く出来ていて、個人的に数十本買いたかった。 でもOEMメーカーなので、1型1色300本からの受注とのこと。
黒セルもすばらしかったが、何より驚いたのがメタルフレーム。 メタルフレームに関しては、まだまだ日本のフレームには敵わないと言われていたのに、素晴らしい出来栄えだった。 この展示会に出店している日本のメーカーの半分くらいは、この香港のOEMメーカーにOEM生産してもらったほうがいいんじゃないの? 素直にそう思うほどのクオリティーがそこには確かにあった。 しかもデザインも良く出来ていてとても新鮮な気分を感じたとともに
日本メーカーの危機感が色濃く残った。
“質を上げる為には、量をこなすこと” そのことを如実に物語っている光景を垣間見た。
このことを同行した知人に話したら興味を示し、彼を通じて取引する方向で話が進んでしまった。