少し古い話ですが、東京都江戸川区の禁煙ポスターの、過激な表現が話題になりました。


http://www.city.edogawa.tokyo.jp/edg/kohoban/20130521/kinen_week.jpg


ポスターは、タバコの煙は、放射能やPM2.5に比較しても怖いものだと主張しています。


その通りです。


しかし、喫煙者は、このような脅し、脅迫には反発するでしょう。


ポスターの訴えることは事実なので、伝えなくてはいけないのですが、喫煙者は、耳を塞ぐばかりでしょう。


残念ながら、喫煙者に理性的な呼びかけは効果がありません。


オレオレ詐欺の加害者がいなくならないように、喫煙者は居座るように思えます。


喫煙者には、タバコ値上げで経済的な負担を増加させるしか、効果的な対策はないようです。


むしろ、これから社会に巣立つ青少年に、タバコの害を知ってもらい、タバコに近づかないよう説得するほうが生産的だと考えます。


愛煙家で知られる、岩見隆夫氏が末期の肝臓がんであることを、サンデー毎日の記事で告白しています。


医師からは、タバコをやめるよう、言われたとのことですが、いかがするのでしょうか?


http://news.infoseek.co.jp/article/03fujizak20130603012


おそらく、治療費は、健康保険を適用されるでしょうから、治療費の自己負担分は、それほど大きな金額にはならないでしょう。


がん保険に加入されていれば、高額な保険金も入手されるでしょう。


岩見隆夫氏の、今回の肝臓がんと、喫煙の因果関係は特定できないでしょうし、健康保険適用を辞退すべきとまでは思いません。


ただ、沈黙の臓器、肝臓の末期がんということなら、おそらく、近年、健康診断を受診していなかったか、医師の指導を守らなかったからでしょう。


77歳という高齢なので、達観もされているかもしれません。


肝臓がんを発病後は、血流を阻害するタバコは、やめられたほうが良いかとは思いますが、いずれにせよ、岩見氏の人生ですから、ご自身の選択によるものとなります。


ただ、今まで、公の場で、幾度と、タバコを擁護されてきているのに、今回、医師の勧めで禁煙されるなら、愛煙家通信でのコラムは削除していただきたいものです。


その程度のけじめは付けていただきたいと思います。

もうすぐ、世界禁煙デー 5月31日(金)です。


禁煙週間 5月31日(金)~6月6日(木)も始まります。


世界禁煙デーはWHOが呼びかける、世界デーのひとつで、1988年に定められています。

日本では、厚生労働省が進め、各地方自治体でも、いろいろなイベントを開催します。


世界禁煙デーの英語表記は、World No-Tobacco Day となっています。


禁煙というと、No Smoking かと思いますが、違うようです。


タバコという言葉は、スペイン語のTobacoから来ているようで、煙草は当て字です。


厚労省の唱える、禁煙週間のテーマは、


「たばこによる健康影響を正しく理解しよう」


です。


趣旨の冒頭には、「たばこが健康に悪影響を与えることは明らかであり、禁煙はがん、循環器病等の生活習慣病を予防する上で重要である。」


国の言うことが、いつも、すべて正しいとは言いませんが、ここは誰もが認めるべきだと思います。


しかし、日本では、国がタバコを独占販売し、国民の健康に悪影響を与え続けています。


いずれも官僚の仕業です。


国がひとつの人格とすれば、相反する主張を、平然と表明していることになります。


いかに、官僚が信用ならないか、ここに現れています。


マスコミも、大スポンサーであるJTに迎合するため、世界禁煙デーの話題には触れません。


官僚の怖さは、水道の世界にもあるそうです。


巨大地震に弱い水道施設、環境ホルモンが溶け出す配管網を、わざわざ水道官僚が作り上げてきたとのことです。


詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。


http://巨大地震.net/

天海祐希さんは6日に出演した舞台『おのれナポレオン』終了後、体調不良を訴え、都内の病院で診察を受けた結果、軽度の心筋梗塞と診断され、1週間から10日の安 静治療を要するとしてそのまま入院されました。

舞台の続投を希望したが、主治医との協議の結果、一日も早い回復を最優先に考え、降板を決断していたとのことです。
同舞台の代役は宮沢りえさんが務め、完璧な舞台が話題を呼びました。


週刊誌などでは、天海さんがヘビースモーカーで、心筋梗塞を引き起こしたと報道されていますが、真偽のほどはわかりません。


心筋梗塞は、心臓の血管がプラークなどで細くなり、そこに血栓が詰まって、周辺の筋肉組織が死滅する病気です。

タバコのニコチンは、血管を収縮させる働きがあり、心筋梗塞を促進させます。


同じ現象が脳で起こると脳梗塞になります。


なぜ、心臓と脳だけ、こういう血栓から梗塞となり、重大な障害を引き起こしたり、死亡させるような重病になるのでしょうか。


それは、脳や心臓の細胞が、酸素を要求する率が高く、短時間でも血流が途絶えると、すぐに死んでしまうからです。


手や足などは、切り離されても、短時間ならつなぎなおすことができますが、脳や心臓は困難です。


一旦死んだ脳や心臓の細胞は、生き返ることがないため、移植やiPS細胞が実用化されなければ治療できません。


タバコを吸う人は、このようなリスクを抱えています。


先日も話題にしましたが、企業の採用担当者の立場で、今回の経過を見れば、タバコ喫煙者の採用はやめておこうと思うことは必然です。


もし優秀な人材だとしても、ある日、突然入院しなくてはならないようなリスクを持った人を、仲間に加えるわけにはいきません。


もし、喫煙者Aさん、非喫煙者Bさんがいて、どちらを採用しようかとした時、同じような能力だとしたら、間違いなくBさんを採用します。


喫煙者で、大手上場企業に就職したいと希望する方は、禁煙するか、就職を諦めるかが必要です。





武田邦彦氏のタバコ礼賛発言が続いています。


ご存知のとおり、武田邦彦中部大学教授は、テレビによく出てくるタレント教授ですが、機械工学が専門です。


ブログを見ると、今は歴史問題を中心に書かれています。


テレビ発言の印象から、原子力の専門家のようですが、旭化成の社員時代、ウラン濃縮の研究に携わっていたといことで、放射能の専門家ではありません。


まして、医学に関しては全くの素人です。


なぜ、素人の武田邦彦氏がタバコ礼賛発言するのか不明ですが、おそらくそのほうがマスコミ受けするからでしょう。


武田邦彦氏は、かって原子力発電推進の立場でしたが、東北大震災のあと、放射能恐怖大宣伝を繰り返し、東北の農産物は廃棄すべしと、風評加害の先頭に立ちました。


しかし、最近は原発推進の空気も出てきたので、また原発推進派に本卦還りするようです。


このように、コロコロ主張を変える人なので、取り上げたくもないのですが、あまりに派手なタバコ礼賛に、反対の発言をしておきます。


まず最初に、武田邦彦氏のブログでの記述の変更を指摘します。


喫煙者で肺がんになる人の割合は600分の1であり、「喫煙で肺がんが増加する」ことがあり得ても、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確ではない。
2011/9/6


喫煙者で肺がんになる人の割合は8%以下であり、「喫煙で肺がんが増加する」ことがあり得ても、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確かどうか不明である。
2011/9/15


10日後、前段の数字が勝手に変更されているが、これに関する説明はありません。

データの出所も不明で、捏造ではなかろうが、信頼性が疑われます。


しかし後段では、大変更がされているが、何の説明もありません。


「表現は正確ではない。」と断定した表現が、10日後には「表現は正確かどうか不明である。」と変更しています。


当然、何の説明もありません。


一番のインチキは、ここです。


非喫煙者の肺がんになる確率を示していません。


非喫煙者の肺がんになる確率が600分の1を下回るなら、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確だとなります。


ニセ科学者の常套手段ですが、自分に都合の良いデーターを、出典も示さず掲示し、持論の根拠とします。


武田邦彦氏は、東電から9億円の研究費をもらっていたから、基本スタンスは原発推進で、風向きを見て修正してきています。


武田邦彦氏がJTからお金を受け取っているか不明だが、風向きが強まれば禁煙賛成に回り、変わればまた変わるのでしょう。


ウケを狙った芸人学者に耳を傾けるべきではありません。


みなさんもご注意ください。