武田邦彦氏のタバコ礼賛発言が続いています。
ご存知のとおり、武田邦彦中部大学教授は、テレビによく出てくるタレント教授ですが、機械工学が専門です。
ブログを見ると、今は歴史問題を中心に書かれています。
テレビ発言の印象から、原子力の専門家のようですが、旭化成の社員時代、ウラン濃縮の研究に携わっていたといことで、放射能の専門家ではありません。
まして、医学に関しては全くの素人です。
なぜ、素人の武田邦彦氏がタバコ礼賛発言するのか不明ですが、おそらくそのほうがマスコミ受けするからでしょう。
武田邦彦氏は、かって原子力発電推進の立場でしたが、東北大震災のあと、放射能恐怖大宣伝を繰り返し、東北の農産物は廃棄すべしと、風評加害の先頭に立ちました。
しかし、最近は原発推進の空気も出てきたので、また原発推進派に本卦還りするようです。
このように、コロコロ主張を変える人なので、取り上げたくもないのですが、あまりに派手なタバコ礼賛に、反対の発言をしておきます。
まず最初に、武田邦彦氏のブログでの記述の変更を指摘します。
喫煙者で肺がんになる人の割合は600分の1であり、「喫煙で肺がんが増加する」ことがあり得ても、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確ではない。
2011/9/6
喫煙者で肺がんになる人の割合は8%以下であり、「喫煙で肺がんが増加する」ことがあり得ても、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確かどうか不明である。
2011/9/15
10日後、前段の数字が勝手に変更されているが、これに関する説明はありません。
データの出所も不明で、捏造ではなかろうが、信頼性が疑われます。
しかし後段では、大変更がされているが、何の説明もありません。
「表現は正確ではない。」と断定した表現が、10日後には「表現は正確かどうか不明である。」と変更しています。
当然、何の説明もありません。
一番のインチキは、ここです。
非喫煙者の肺がんになる確率を示していません。
非喫煙者の肺がんになる確率が600分の1を下回るなら、「喫煙すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確だとなります。
ニセ科学者の常套手段ですが、自分に都合の良いデーターを、出典も示さず掲示し、持論の根拠とします。
武田邦彦氏は、東電から9億円の研究費をもらっていたから、基本スタンスは原発推進で、風向きを見て修正してきています。
武田邦彦氏がJTからお金を受け取っているか不明だが、風向きが強まれば禁煙賛成に回り、変わればまた変わるのでしょう。
ウケを狙った芸人学者に耳を傾けるべきではありません。
みなさんもご注意ください。