あれから1年。。
早いものですね。
今はそんなこともあったのか~というぐらい、
身体はすこぶる元気アップ
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記念日が近づくにつれて、
嫌な夢ばかりみていた。
笑えるほどフィクションだけど、
全ては私の全摘が原因で起きるトラブルな話。
一番笑える夢は、
マレーシアに行くために税関通ったとき、「あいつ胸おかしくね?」みたいにマレー人が言ってて、なんだか調べられて、全摘だと宗教に触れるから飛行機は乗れませんという話(笑)
バカげてる夢でしょ?

でもこんなこと起きそうでしょ?





2013年7月12日
自分の身体にメスが入った。

今でも思い出すと、足元が抜け落ちそうになるくらいの、
恐怖感と悲しみと、喪失感にさいなまれる。

「全摘で」と決めた自分の決意に揺るぎはなかったけど、
とにかく怖かった。悲しかった。

麻酔がかかるその瞬間まで、笑顔でいなきゃいけなくて、
私は素直じゃないから、親の前では泣けなかったし、
「大丈夫なフリ」をすることでしか、自分を支えられなかった。

具合が悪いわけじゃないので、手術室までは自分で歩いていき、
自分で着替え、残念なことに帽子はかぶれないので、その場で手術用の青い紙帽子をかぶる。
普段病院でも帽子は常にかぶっているし、こんなにいろんな人がいる前で帽子を脱がされ、
ハゲ頭をさらけだすなんて、心が折れる。。医者や看護婦じゃん?と言ったって、人前であることに変わりはない。

術後に初めてキズを見たときよりも、
服を着てても分かる、ストンと何もない感じ。
自分で手を触れることすら怖くて、あのときの心臓の鼓動は今でも思い出す。というより、肋骨がモロに触れるようになってから、心臓の鼓動が直でわかる。

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今はかなりサラッとしているけど、天気が曇ったり、雨だったりすると、キズというか、中がうずきます。鈍痛みたいな感じ。
肋骨に触れるとなんとなく痛みを感じます。
先日、仰向けに寝ながら携帯をいじってて、携帯を胸に落としたときには、息が止まるほど痛かった(笑)

1年たって、自分の身体を見慣れることもなく、
お風呂に入るたびに鏡をみつめる。
なきゃいけないものが、ない。という違和感は本当に慣れないもんです。。


温存でもいいと言われたのに、全摘を選んで、結果どうなのかは、死ぬまでわからないこと。

今抱えている恐怖は、
「再発」

常に頭にあって、日が経つにつれて、
定期検診に行く足取りが重くなり、
先生からの「問題ありません」の言葉に、
最近では涙がウルっとするようになった。

私のタイプ、トリプルネガティブは、予後が悪い。
でも再発は3年と言われ、普通の5年に比べたら、3年乗り切ればリスクは少なくなる。
でも私のステージは3。
5年生存率は60%。


大好きな旦那様と、楽しい毎日を過ごし、
くだらないことばかりでじゃれあって、
どうか、これが続きますようにと願わずにはいられない。

妊娠は3年待ってと先生から言われたけど、
「年なんで待てません(笑)」と言ったら、せめて1年は我慢してとお願いされてしまった(笑)

だから、1年たったら、子どもを考える。
確かにすぐ授かるかなんてわからないけど、
残った右チチで、母乳をあげられたら、この上ない幸せで、全てが帳消しになるだろうな。

だけどもしかしたら、数年で再発とか転移とかして、最悪死ぬこともあるかもね。

だけど、大好きな旦那様と奇跡を残せたら、私は生きてきた意味があるし、人生幸せだったと言えるよね。


だから、楽しく生きるよ。
やりたいことやって、
ワガママに好きに過ごして、
絶対、生きるよ。
あの時全摘で良かったと死ぬときに思うまで。。






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