ついに決めた、

「全摘」

この決断は、最初に決めた時から本当は変わらなかった。

ただら、タイムリーに色んなニュースが溢れ、ちまたに間違った、というか正しい情報がちゃんと流れないから、受け取る側に色んなイメージを持たれてしまったね。

担当Dr.からも「温存」で大丈夫な話を再三聞いて、正直、揺るがなかったわけじゃない。でも「全摘賛成!」と私の決断の同意が周りから欲しかっただけなのかもしれない。

これについては、一番たくさん話したのは彼でした。
いつも分析をしてくれ、自分の気持ちも素直に話してくれた。
「傷は見たくないな。」
当然の答え。

自分も含め、まわりは言うよね、
「結婚前なんだし。。」
「若いし。。」
「子ども産んでからでも。。」
「セックスレスになるかもよ。。」
「彼、まだ若いし。。」

けど、その思いを彼にぶつけるのは失礼な話だと思ってる。
脅しにも聞こえるよね(笑)
「私を変わらず愛して、結婚してくれる?子どもが産めなくても、仮に再発しても、一緒にいてくれる?」


そんなひどい話できない。



彼とは婚約という確約はまだしてない。半ば週末婚で、マンション見たり家建てる話は冗談交えにしてるけど。

治療が始まって、壮絶な日々を一緒に乗り越えてきた。私の裏の姿を誰より受け入れてくれた。
そんな彼に誰も何もいう権利はない。彼の選択であって、私も周りも言う権利などない。そうでしょ??

普通の結婚だって、守れない夫婦なんていっぱいいるし。

家族には腫れものに触るかのように扱われ、いつしか、誰も何も聞いてこなくなり、話さなくなり、家の居心地は最悪だった。。
そんな家族にさえ、彼のことを勝手言われることは一番腹立たしい。ってかよく言えるよなって本当に思うわ。
「誰が一番心配してると思ってる?」
「誰が一番協力してやってる!」

家族が一番自分のことばっかり。

うんざり。。

「全摘に決めました」と報告したときさえ、「それが最善なの?」だって。
「最善ってなによ?」なにをどれだけ調べて、わかって言ってんの?
あったまくるよね、本当。

なにひとつ聞いても来ないくせに、「最善」なんて言えるよね。
何でそう決めたかなんて聞きもせず。




「全摘」を決めた理由はたくさんあるし、本当に人それぞれだから、「全摘」がよいとか「温存」がよいとかの話ではない。がんの顔つきだって、みんな違うから、ちゃんと最後は自分が納得して、先生を信頼して、答えを出さないとね。



私が「全摘」を決めた理由。

■トリプルネガティブで予後が悪いとされる。
■放射線はどちらでもやる。
■シコリが案外大きく、温存でも切り込みが大きく入る。
(ということは、かなりの範囲の細胞が掻き出され、胸の形が変わるのは免れない)
■リンパの腫れが気になる。
■局所再発のリスクは温存の方が少しだけ高い。
■がんが、生息していた胸を気にして生きるのはな。。(樹木希林が全摘したときのコメントに心動かされた)
■全摘された先輩ブロガーさんたちがたくましく笑顔で過ごされている。インナーやパッドは今の時代、まあ、良くできているもんだ。


そんなとこでしょうか。

ちなみに再建はしません。
だって高いし。保険はきかないし。
メンテ大変そうだし。


「全摘」だから悲しいということは一切ありません。
悲しいのは「温存」でも一緒。

みんな同じですよね。これはがん告知されてから抱えてるもの。

胸を切らなきゃいけないこと。
悲しみはそれに尽きる。。

大きい小さいは関係ない。

だって女性ですから。

愛する人に触れて欲しい。
抱きしめたときに癒してあげたい。

子どもができたら母乳をあげたい。
眠りにつくまで抱いててあげたい。

悲しみとはそういうもの。


「今後のことは誰にもわからない。やるだけのことはやって、頑張った。それで出した答えに間違いはないよ。」

彼が言ってくれた。



来月、手術です。















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