またまた寒さが戻ってきたこのごろですが、啓蟄を迎え、季節はどんどん春へと移行していますね。
編み込み欲がまだまだ残るものの、季節の循環に身を委ねるべく、春夏ものへのシフトを始めました。

まずは靴下。
冬はメリノウールの編み込みで超あたたかく、春や秋の過渡期にはシルクやコットンで保温性と吸湿性のバランスを保って、夏はリネンや竹でサラリと快適に。
素材と編み方を変えて重宝する手編み靴下です。
シルクを軸にウールやコットン、リネンなどの入った段染め糸で、棒針レースを施して編みました。

シルク靴下1シルク靴下2

こちら、国立のSAKKA no ZAKKAさんにて販売中です。

そして、金具を使わないニットアクセサリーも、これからの季節に作っています。
金属アレルギーの方にも気持ちよく身に着けていただける、汗で汚れが気になる前に水洗いできる、ひとつも金具を使わないアクセサリー。

3月になって編んだのはシュシュ。数年前から、使用したときのバランスを色々工夫して試行錯誤していた、連続編みモチーフの技法を応用した小花のシュシュです。
とうとう、自分で納得いくスタイルができてきました。

小花シュシュ勢揃い

20番のレース糸で小花をぐるりと編みつなぎ、ゴム替えができる仕様にして、ゴムの替え口には目印となる双葉を縫い付けてあります。

編みつける量とかバランスとか配置とか、あと、使用する糸は20番か40番かなど、色々と編み試してきました。
20番の糸で編んだときのボリュームの方が、着けたときの花の散らばり具合がいいな……とか、40番で編むとボリュームが落ちるけど上品だから2連にするといいな……とか、散らばり具合がきれいに出る花の分量はこれくらいだな……とか。
地味に5年くらいの紆余曲折を経ております……。

そして今年、春色に咲きました!

このシュシュ、編んだそのまんまのウネり具合も可愛いのですが、小花にアイロンをあててパリッとさせたその変身具合も可愛くて。

小花シュシュ前小花シュシュ後

上が編み上がり、下がアイロン済みです。
上のウネり具合も、なんだかステキで(自画自賛?)。

このシンプルタイプはSAKKA no ZAKKAさんへ。
2年前に作った2連タイプのボリュームあるタイプはDECOLA。さんに置かせていただきました!

この秋冬シーズンは、多くの方に編み込みのハンドウォーマーやミトン、リストウォーマーをお買い上げいただき、ご愛用いただきました。
この春からも、丁寧にぐうたらと制作していきます。