サッカーワールドカップ (W杯) 2022年カタール大会が開会され、日本全国 老若男女 サッカー一色である…とはなってないように思う。← いきなりボケ かますね~w








かく言うワタクシもそんなに盛り上がっていない。今夜の対ドイツ戦で日本が勝利すればきっと「にわか」サッカーファンになると思う。と言うのもワタクシ、そんなにサッカーに詳しくない。サッカーのルールで知っていることと言えば、ゴールキーパー以外はピッチで手を使ってはいけないとか、ボールをゴールに入れると1点 入るとかだけである、というほどでもない。



オフサイドも知っている。バスケットボールみたくゴール前に先回りして味方のパスを受けて得点してはいけないと承知している。選手の体がサイドラインから出てボールに触っても、ボール自体がピッチの外に出ていなければスローインにならず、プレーはそのまま続行されると理解している。



しかし、サッカー未経験者でふだんの生活にサッカーがまったく入っていないワタクシなので、サッカーを語る言葉を持ち合わせていない。イングランドがイランに6-2で大勝したことを、
「イングランド-イラン戦ではイングランドに『軍配』が上がった」
などと相撲用語を使って説明してしまう。サウジアラビアが、メッシ率いる優勝候補アルゼンチンを相手に後半 試合をひっくり返したことを、
「サウジアラビア『逆転ホームラン』だ!『大金星』だ!」
と野球と相撲用語でサッカーを語ってしまう。← 語りでなくて騙りだなw




日本中にワタクシと同じような善男善女w は数多くおられ、そんな方々が興味を持ってもらえるトピックスを扱うべきと思い、この記事を書いている。


そういう流れからこの記事ではサッカーのライバルである野球の話をする。ひとつ前の記事で2022年メジャーリーグベースボールMVPの選考から発表までのいきさつを完全版としてお届けした。

が、この記事は甲子園の話である。いや、高校球児が日々精進して、熱い涙と臭い汗の結晶をこしらえる甲子園ではなくて、
「令和4年 第12回 牧水・短歌甲子園」
の方である。「方」と言われても読者諸氏は予想だにしなかっただろうw




この高校生の大会についてひとこと説明する。まず「牧水」を「まきみず」と読んではいけない。中学校・高校時代、国語の授業を聞かずにスマホばかりいじってたZ世代であることが分かってしまう。教科書からかなりの分量の文芸作品が削られて文化の薫りと縁遠くなったゆとり世代であることが知られてしまう。授業中、急にむしゃくしゃして窓ガラスを叩き割って回ったという黒歴史を持つ詰め込み教育世代であることがバレてしまう。「牧水」を「ぼくすい」(若山牧水) と正しく読めるのはその上の世代 (現在45才以上の世代?) かも知れない。若山牧水については自分でggrks (ググレカス)w


審査員のひとりは歌人の俵万智氏。今から35年前の1987年、歌集「サラダ記念日」で衝撃のデビューを飾り、同書は現在 累計発行部数285万部を記録している。おそらく俵万智氏の文芸界への貢献は、
「恋する若くておしゃれなふつうの女性が自分の日常と感情をふだん使いの言葉で短歌に詠んでも良いことを日本中に知らしめたこと」
だと思う。俵万智以前、短歌はしかめっ面したじじいが勿体ぶった振る舞いとともに詠むものだった。そんな短歌をじじいから取り上げ、短歌はすべての世代に通じる市民権を得た。と言い切ってしまおう。よう知らんけどw




タイトルの「サラダ記念日」の歌はあまりにも有名だが、それ以外にも出色の作品が目白押しである。

★ 金曜の 6時に君と 会うために 始まっている 月曜の朝
★ いつもより 1分早く 駅に着く 1分君の こと考える
★ 「寒いね」と 話しかければ 「寒いね」と 答える人の いるあたたかさ
★ 左手で 吾の指ひとつ ひとつずつ さぐる仕草は 愛かもしれず
★ 「嫁さんに なれよ」だなんて カンチューハイ 2本で言ってしまっていいの
★ 万智ちゃんが ほしいと言われ 心だけ ついていきたい 花いちもんめ
★ 何してる? ねぇ今 何を 思ってる? 問いだけがある 恋は亡骸
★ ハンバーガー ショップの席を 立ち上がる ように男を 捨ててしまおう


文芸作品なのでこれらの歌の通りの生活・人生を彼女が送っていたはずはない。「サラダ記念日」発表当時、彼女は高校教師 (※) だったが、月曜の朝から男のことを考えていたとしたら、仕事そっちのけの情熱家というか色情魔というかw 実際のところ どうだったのかは藪の中である。
(※ 万智ちゃんを 先生と呼ぶ 子らがいて 神奈川県立 橋本高校

上掲の「吾 (あ) の指をさぐる」の歌は初々しい公園デートの1シーンなのかも知れないが、情事の前のお互いの心の探り合いだったり、情事の後で愛の確かめている情景かも知れない。それは受け手の取りようである。もしかするとまったくの創作・虚構かも知れない。事実ではない嘘でもって真実を歌っているとでも言えるのだろう。受け手の想像を掻き立てる嘘である。



さて、本題の「短歌甲子園」である。← 引っ張ったね~w 俵万智氏がこの大会の出品作から週刊新潮にピックアップしたのは次の歌である。



★ 気に入りの 水玉ワンピ しまうとき
         服だけが知る ひと夏の嘘


「ひと夏の恋」でなく「ひと夏の嘘」という箇所が光っている。きっとこの女子高生は水玉のワンピースを着て、ひと夏の恋を経験して、いろんな嘘をついたのだろう。今村茉〇瑚も本名でなくて思わせぶりな雅号だろうw
「ううん、ワタシ、ほかにつき合ってる人 いないからつき合えるよ♪」
「ううん、ワタシ、男の人の前でワンピース脱ぐの初めてなの…」
「ううん、ワタシ、彼とはそういう関係じゃないから、信じてお母さんw」
「ううん、ワタシ、産婦人科でワンピースたくしあげるの初めてです…」
この女子高生は架空の今村茉〇瑚を演じているだけであって、上の歌こそがまったくの真実の嘘・虚構なのだろう。本当に何が何やらw



この女子高生が本物の体験談を歌にしていたとしたら、とってもエロティックであり、ワタクシとしてはお近づきになることにやぶさかではないw



あ、いちおう今夜のサッカーはドイツ戦だから見ようね♪ キャプテン吉田麻也はもちろん勝つ気でいるからね。