はっ、眠ってしまった。う゛ー、寒い。それにしても腹、減った。ご飯、まだ炊けへんのかな。

(テレビ、ポチッ、と。)
ほぅ~、なかなか政治が面白くなって来た。菅さん・仙谷さん・岡田さんがどうやって小沢さんをスケープゴートにするか、いろいろ画策してたけど。そっか、まあ、この場面では小沢さんも政倫審(政治倫理審査会)、出て来るな。


岡田さんは幹事長やったし、菅さんの手前、政倫審に小沢さん引っ張り出さなあかんから、小沢さんに何回も「お願い」するポーズしてたけど、証人喚問はハナからやる気なかったしぃ。まあ、落ち着くとこへ落ち着いたっちゅうことや。まあ、菅さんは脱小沢のイメージだけで生き延びようとしたけど、それは…。

この1カ月で政治は相当動いた。年明け早々に政倫審幹事会で小沢さんを正式に国会招致。せやけど、誰が菅内閣の支持率上げるために政倫審、出て来る? 小沢さんは当然拒否。そしたらまたあの仙谷さんが、やいのやいの言うて、
「小沢さんは自主的に離党してもらわないと…。」
って、エラいことになるて分からんかったのかいな。


そら、
「菅内閣はできるだけのことをやった。悪いのは政倫審に出て来ない小沢さんで、自分たちは正義。」
みたいなメッセージを国民に伝えたかったみたいやけど…。まあ、どう転んでも内閣支持率が回復することはないって。


結局、民主党内をまとめられない総理大臣は信用できへんから、野党との連携も進まへん。与謝野・平沼・石原(都知事)の「たちあがれ日本」に袖にされて公明党に近づいたけど、公明党は初めから連携するつもりないしぃ。ついて来たのは相変わらず、静香ちゃんのとこ(国民新党)だけや。



1/12の民主党役員会で政倫審の見通しが立たないとかでモメて…。政倫審、開くのは初めからムリやって。25人の委員のうち過半数越える17人が民主党や言うても、5人が急に「病気」になったら出席者12人で政倫審は不成立やし。政倫審やりたくない小沢グループの委員は普通「病気」になるって。自民・公明は、「政倫審では生ぬるい。絶対に証人喚問」言うてるくらいやから、自公8人の委員は当然欠席。菅さんに近い委員だけ12人集まって、
「我々はできるだけのことをやった。小沢さんはけしからん」
て言うてても寂しぃだけ。そういう菅さんは行き当たりばったりで、半歩先も見えない人やったし。


1/13の民主党大会は延期にして、1/23の自民党大会にぶつけて様子見したけど、通常国会は1月下旬に開けず。このタイミングやな、小沢さんが読んでたのは。

「小沢一郎元代表、民主党離党」
ニュース速報が流れてから早かった、早かった。菅さんが、
「小沢さんが自主的に離党を判断されたのは、小沢さんのひとつの見識だと思います。」
とか呑気なこと言うてる間に、あれよあれよと小沢グループの大量離党で、民主党分裂やもんな。


国会の比較第一党は自民党になったけど、菅さんが引責辞任した後の民主党は、政権にしがみつきたいから、なりふり構わず小沢新党と連立。数の上では分裂前と同じ、
「民主党+小沢新党の連立政権」
の一丁上がり(静香ちゃんの国民新党はもちろん連立に参加)。きれい好きで小沢嫌いの社民党は連携拒絶したけど、その分、自民党からの脱藩組が参加したから、ちょっとは安定したみたい。



連立政権で誰が総理大臣やるのか、この剛腕やから初めは小沢さんかなぁと思たけど、さすがにそれは国民の反感を買うから、相変わらずフィクサーに徹してるし。結局、民主党に次の総理大臣のタマがおらんねんな。鳩山さんとか終わってる人は置いといても、菅さんに解任された馬淵元国交相の世代は、アタマ良くても、いまいちオシが弱いし。ほんまはこの世代が実力を発揮できなあかんねんけど、上の方でごちゃごちゃ言うて邪魔するから。

結局、いつも通り、前原さんと岡田さんの一騎打ちになって、小沢さんと完全対立してる前原さんは一回休み。1カ月前には小沢さんに「政倫審に出て下さい」て言いに行った岡田さんが、小沢さんの庇護のもとで総理大臣になるって皮肉。

小沢さんも自分が人気ないのはよぅ分かってるし、「政権を安定させるには」ということでやっと政倫審に出て来たとこ、さっきのテレビでやってた。もともと政倫審は証人喚問とちごてどぅってことない。自分を、菅内閣を浮上させるためのカードにはされたくないというだけだったし。小沢さんは、
「岡田<小沢闇将軍>政権」
が前に進むためやったら、喜んで政倫審に出て来るって。自分をカード(切り札)に使ったわけや。




岡田ー小沢


あとはこの内閣が、3月末の統一地方選までにどれだけの仕事をして、国民の理解・評価を得られるかやな。残り1ヶ月ちょっとやけど、どうなるんやろ。

$GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の、一家言アリ-2011-2


(ピーッ)
ん? 何や、何や。
「ごはんが炊けました」
って、炊飯器、久しぶりに使ぅたけど、ご飯が炊けた音かいな。


あれっ? あ゛~、また寝てたんか。まだ12月やん。テレビでは相変わらず菅さんが泣きそうな顔して総理大臣やってるしぃ。そっかぁ、3ヶ月ほど先の夢、見てたんか。
「一炊の夢」
ちゅうやつやな。ま、どうなるか知らんけど、政治は1月がヤマや。


$GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の、一家言アリ-2010-12


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「トシさん、アタマだいじょうぶ?」
「うん、よぅあることやから。」
「へぇー。トシさん、『予知夢』よく見るの?」
「いやぁ、それはどうかな。ほとんど妄想やと思います。」


「でも、これまで夢で未来、的中させてない?」
「残念ながら、ほとんどハズレ。たぶん性格として、自分の頭の中でシミュレーションして、『あーなったらこうなって、あーでもない、こーでもない』ってやってるだけのことやて。」
「へぇー、それだったら考えるだけ『骨折り損のくたびれ儲け』じゃん。」
「んー、そうとも言えへんて。とりあえず『考え得る最悪の事態とは何か』予測して、それだけは避けようとするから。たぶん臆病な性格なんやろな。」


「これまでどういう『未来』見たの?」
「あんまり覚えてへんけど、たとえばアップルのこと。」
「iPhoneとかiPadとかで世界最大の資産を形成すること、見抜いてたって?」
「いやあ、それが逆やねんな。アップルはツブれると思てた。10年前の予想やけど。」


「10年前って言うと…」
「アップルコンピュータ(まだ社名に“コンピュータ”が残ってた)は、パソコンのシェアをどんどん落として、猫も杓子もWindowsになってった頃。」
「Windows95 がブレークしたちょっと後ね。」
「そうそう、初めはWindowsはMacのコピーだから、Windows95 = MacOS89とか言って、高みの見物してた。実際、MacOSは完成度が高くて、モノの価値だけ見ればMacだったと思うけど、『天才セールスマン』ビル・ゲイツにしてやられ…」
「へぇー、そうだったんだ。」


「肝心の次世代MacOSも開発が暗礁に乗り上げて、どうしようもないから、外部から出来合いのOSを持ち込むことに…。BeOSとか、誰も知らないだろうけど。」
「知らなーい。」

$GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の、一家言アリ-BeOS


「結局、アップル創業者だけど追放されて社外にいたスティーブ・ジョブズが自前のOS、NeXTSTEPを売り込んでって、なるんだけど、この時点で僕が見た夢は完全にハズレ。」

「ふぅーん。スティーブ・ジョブズはダメって思ってたの?」
「いや、彼がアップルに復帰するなんて思わなかったし。」
「あ、そうだったんだ。」
「アップルの次世代OSは、それまでユーザーが蓄積したソフト資産をチャラにしてしまうものだったから、ダメだろうと思ったね。レガシー・フリー(しがらみ無し)でリセットしたんだけど。」
「ユーザー切り捨てたら、ふつう、ダメになると思うよね。」
「その頃に書いた『一炊の夢』はこんなの…」


~~~~~~~~~~

『一炊の夢 ~ むかし アップル ありけり』

えっ、「マッキントッシュコンピュータ」について教えて欲しいって? 学校の宿題? コンピュータ史のレポート? うーん、だいぶ昔のことだから、おじいさん、忘れちゃったよ。

知ってると思うけど、20年前に倒産したマイクロソフトのウィンドウズっていうのに、なぜかよく似てたんだ。マイクロソフト、知らない? あ、そう。



はいはい、「マッキントッシュ」の方ね。んーと、昔「アップル」っていう会社が作ってたコンピュータだね。ハードもソフトも両方作る変わった会社だったけど、いっときは結構、羽振りがよくてね。何しろ、世界で初めて、
「計算できない電子計算機」
作ったんだからw

それに世界で初めて「マウス」っていう入力補助器具をつけたのもアップル。って言ってもマウスって知らないだろけど。えっ、知ってる? 博物館で見た? でも使い方は分からない。はは、右手で持ってだねぇ…

えっ、両手はキーボードに置くからマウスは持てないはずだって。うん、そこなんだよ。マウスって使い方が不自然だったから、しょせん一過性の器具だったんだ。あれ使うには腕が3本必要w もしくは2人がかりw 結局、今のECIIが出たらあっという間に置き換わった。



えっ、そんな使いにくいコンピュータで何してたって? いやあ、みんなマックに向かって文章を手でタイプしたり、マウスを使ってお絵描きしたり…。うん? つまんない? そうだねぇ、これと言って何ができるわけでもないのに、何が面白かったんだろ。忘れちゃったよ。

インターネット? あー、それは少しあとの話。マックの頃もインターネットはあったけど、つまんないホームページばっかりで、売れた本が『インターネットはからっぽの洞窟』。だいいち、ホームページに写真があったりすると、1ページ見るのにジーッーッーッって5分くらい待つ。それでも、法律・社会制度の網をすり抜けて、
「どうしても見たい写真(国内では見られない写真♪)」
っていうのがあったんだけどね、特に若い男はw



うん、そんなことより「マッキントッシュ」ね。通称「マック」で、MacOSっていう基本ソフトが動作してて…。そうそう今思えば、MacOS Xっていうのがアップル倒産に至る『終わりの始まり』だったんだな。それまでのユーザーを切り捨てて、「MacWife」とかのマック系雑誌もどんどん廃刊になって…。

MacOS Xのあと、MacOS Yが出て、MacOS Z が文字通り最後のOSになったんだ。ときどき、懐かしくて倉庫のマック、起動させるけど。

えー、「起動」の意味、分からない? 今じゃお笑い草なんだけど、コンピュータ使うのに昔はいちいち電源を入れて、コンピュータが自分で準備OKにしてくれるまで待ってたんだ。「起動」って「ブートストラップ」、略称「ブート」(「再起動」は「リブート」)。コンピュータが自分の「ブーツのひも」を自分で引っ張って、よっこらしょって「立ち上がる」イメージね。

イメージがない一般の人にはコンピュータが「立ち上がる」って通じなかった。パソコンの「環境」も意味不明で、電話サポートで「お客様のパソコン環境は?」って聞かれて、「窓際の机の上」とか答えてたw 「ブート」とか「パソコン環境」なんて死語だよね、今…


「ピーッ、ごはんが炊けました」
台所の炊飯器から音声合成メッセージ。
ああ、寝てたんだ。今の、夢だったんだ。
「一炊の夢」
というやつか。そうだよな、マックは現役だもん、頑張って仕事しよっと♪
(今日も、目の前の愛機、PowerMac G4に向かって仕事に励むのでした。)


~~~~~~~~~~

「ははは、トシさん、思いっきりハズしたねw」
「ほんと。アップルの快進撃は予想してなかった。僕の予測って所詮そんなもん。」
「予測というより妄想w」
「うん。でも、ひょっとすると、僕が見た未来世界は実際にあったのかもよ。」
「え?」
「パラレルワールド(平行世界、多世界宇宙)っていうやつ。」
「わー、SFだ。超能力だ。宇宙人だ。」


$GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の、一家言アリ-parallel


「あー、これこれ。僕は信じてないけど、物理の基礎理論である量子力学は、パラレルワールド(多世界解釈)で説明できるという人もいるんだな。」
「うぅぅ、アタマ痛い。」
「まあ、量子力学の多世界解釈を説明するには、まず量子力学の何が問題かを説明しないといけないから……やめとくね。」
「うん、やめて、やめて。(ふー、助かった。)」


「まあ、いずれにせよ、僕は別のどこかの『場所』から来たってことは確か。」
「えっ、まさか、トシさ…」
「ふふふ、HuHuHu、%#$(∂_∂&"@(∂_∂*?`@”(∂_∂\&!!!」
「ぎゃーーーー!」


あああ


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