神威夢小説*むかつく奴シリーズ 6(短編集) | I LOVE 銀魂~夢小説~

神威夢小説*むかつく奴シリーズ 6(短編集)

むかつく奴 シリーズ




久しぶりの神威とツンデレガールはいかがでしょう←



都立夜兎工業高校(BE-BOPカムイ君より)

に男装して通う女の子が主人公。



そこに神威が転校してきて、“むかつく奴 2”で正式に付き合うことに。



男前なツンデレ彼女


×


マイペースな甘ーい神威



どうぞ!!



――――――――――――――――――――





むかつく奴 6










流れ落ちる汗に、顔をしかめる。



それは容赦なく私の肌に突き刺さる太陽のせいでもあるが



今この場で起こっている状況のせいでもある。



「あのー…何かな?」



授業も終わり、(授業という授業は受けてないが)太陽ギンギンの帰り道。



さっさと帰って冷たい飲み物でも飲もうと1人歩いていた時だった。



突如現れた、オレンジ髪の少女。



大きな丸眼鏡にセーラー服…確か、銀魂高校のじゃないっけ。



その少女が何故か私の前に仁王立ちし、こちらを見上げていた。



…と、その少女の後ろにもう1人いた。



控え目にこちらを見ている彼女は、小柄で色白…女の子らしい風貌。



オレンジの少女に隠れるようにこちらを見ていて、不思議に思って目をやれば



慌てたように背中に隠れてしまった。



自分より少しばかり小さな彼女達を見下ろし、苦笑いを浮かべる。



「お前、神威とつるんでる奴アルな!」



するとオレンジの少女はそう言って、ずいっとこちらへ詰め寄った。



何事?眉を寄せれば同じように相手も眉を寄せる。



まぁ、確かに神威と一緒にいることは多いけども…



「まぁ、そうだけど…」



曖昧に答えれば、彼女は勢いよく後ろを振り返り



隠れていた少女をこちらへ突き出した。



突き出された彼女は驚いたように目を大きく開き



私と目が合うと顔を青ざめてうつむいた。



「こいつ、神威のこと好きアル。あいつに会わせてやるネ」



オレンジの少女は、「用はそれだけアル」とそう吐き捨てて



怒ったようにズンズンと歩いていってしまった。



その場に残された2人の間には、しんと沈黙が流れ



日の暑さだけではない、冷や汗が背中を流れた。



え?何、え?



顔をしかめてまだうつむく彼女を見る。



神威が好きって…



「えええええ!?」



思わず心の中で叫ぼうとしていたのを、ついうっかり口に出してしまった。



か、か、か、神威を!?



こんな清楚な雰囲気の可愛らしい女の子が!?



大げさにリアクションをとって目を見開く私に、彼女は顔を上げてキョトンとする。



「あ、あの…なんかすみません」



「あ、いやいや…」



焦ったように頭を下げられ、慌てて何故か私も頭を下げた。



…そして、複雑に胸の奥がざわつく。



「さっきの子、神威くんの妹で…私が無理言って着いて来てもらったんです」



なんとなしに目線を落としていれば、綺麗な高い声で話し出す彼女。



つくづく可愛くて、思わず自分と比べて肩を落とした。



そして、さっきのオレンジの子。



どこか似てる気がすると思えば、神威の妹。



妹がいたなんてそんな話…初耳なんですけど。



「わ…俺さ、神威呼んで来るけどここに居る?」



とりあえず、この子に奴を会わせればいいんだよね。



“私”と言いそうになってすぐに“俺”へと一人称を変える。



危ない危ない…女の子と話してると、つい男装していたことを忘れてしまう。



「え、いいんですか!?」



私の言葉に目を輝かせて声を上げる彼女。



…だって、そうするしかないし。



わざわざここまで来た子を追い返すほど、性格は捻じ曲がってない。



それに、私が彼女だなんて言い出したら変に誤解される。



こんなキラキラした目で言われちゃあ、しかたないしね。



「う、うんまぁ…じゃあ、ここで待っててくれるかな?」



夜兎高校まで女の子を連れて行けば、何があるかわからない。



女に飢えた男たちが集う…いわばライオンの檻みたいなところだから。



とりあえず私はその場に彼女を残し、自分はもう一度学校へ方向転換した。















「だから、なんで嫌なんだよ!」



そう言ってバンッと机に手を置いたのは、それから数分後のこと。



ここは教室。



優雅に席に着く神威をギロリと睨みながら、向かいに立って奴を見下ろす。



「だって嫌なもんは嫌なんだもん」



子供のように口をとがらせそっぽを向く奴に、もう一度睨みを聞かせる。



先程のことを神威に話したところ、ずっとこんな感じ。



本人はまったく会う気がないらしい。



ったく人がここまでわざわざ戻って来てやったっつーのに…



「会うくらい良いだろ?」



「やーだ」



私が睨んだって効かないことは分かってるけど



ここまで効かないで挙句の果てお菓子を食べ始める姿には怒りを覚える。



「ん?何、食べたいの?」



もぐもぐとチョコを頬張る奴を冷たい目で見下ろせば、困ったように眉を下げられる。



子犬みたいで、可愛い~撫でたい~とか可愛い女の子は言うかもしれない。



だが私は断固として言わない。



私は猫派だ!!



するとチョコを食べる手を止め、はぁと溜息をつく神威。



そのままこちらを見上げ、やれやれと口を開いた。



「あのさ…」



頬杖をついて私を見る神威に、眉を潜める。



「ヤキモチとか、焼かないの?」



ムッとしたようにそう言われ、私はさらに眉を潜めた。



そして、イラッとして拳を奴の頭に振りお下ろした。



「いだっ」



「…馬鹿じゃねーの」



冷めた目でそう言い、奴に背を向けた。



照れちゃって~という声が聞えたが、ガン無視だ。



やっぱりあの子にはこう言おう。「奴は最悪なのでやめた方がいいよ」と。



スタスタと教室の出口へ向かう。



―――――けれど、そんな私を止めたのは



外から聞えた騒ぎ声。



「なんだなんだー?」



「なんか人集まってね?」



教室に居た連中等が、そんなことを言いながら窓に集う。



…なんだ、外で何かあったのか。



神威もその中に混じり、窓の外を眺めている。



あっという間に窓は生徒で埋まり、外の景色が見えなくなった。



まぁ、別にどーでもいいが。



さっさとあの子の所に行って…―――「おい、女じゃねーか!」



出口を出るまであと一歩。



その足を止めたのは、そんな生徒Dの声。



女って…もしかして!?



勢いよく振り返り、窓へ駆け寄る。



群がる男達をかき分けて外を見れば、学校校門周辺に集う生徒。



その中心に1人、明らかにここの生徒ではない人物。



神威を好きといった、あの子がいた。



「待っててって言ったのに…――!!」



「ん?お前の知り合いか?」



つい小声で言った言葉を拾われ、隣にいた生徒Bが訊く。



「いや、別に…」



「めちゃくちゃ可愛いじゃん!紹介しろよ!」



ほらほらほらほら、来た。



こうなるからあの子はここに来ちゃだめだったんだよ!



おまけに外では男に囲まれちゃってるし!



口ごもる私に詰め寄る連中に顔を歪ませていれば



誰かにポンと肩を叩かれる。



「なんっ…神威」



イラッとしながら振り返れば、ニッコリと微笑んだ奴がいた。



「もしかして、さっき言ってた子ってあの子?」



窓の外を指差しながらそう言う奴に、「うん」と答えれば



奴は視線を外に移した。



かと思えば、片足を窓の縁にかける。



「お、おい。何する気だよ」



不審に思って眉を寄せる。



すると奴はとうとう両足を窓にかけて、こちらを見た。



「降りるの」



「はぁぁぁ!?」



ニッコリ笑顔に向かって叫んだ時にはもう、視界から神威は消えていた。



「なっ!神威!?」



慌てて叫んで窓の下を見る。



ひゅるりと身軽に飛び降りた神威は、本当に人間かと疑うほど。



綺麗な身のこなしで、地面までたどり着いていた。



私も含め一部始終を見た生徒達は、ポカンと口を開けて窓の外を見つめる。



「さすがだな」



いつのまにか隣に居た阿伏兎はいたって冷静。



驚かないお前もなんというか、さすがだよ。



阿伏兎を見て心の中でそう呟き、もう一度窓の外を見た。



何やらスタスタとあの女の子に集まる男達の元へ歩みだした神威。



何をする気だ…?



目を凝らして静かに様子を見守る。



すると、そのままその集団の中に入り込んでいった。



多人数の中に紛れてしまい、つい神威の姿を見失う。



「…なんだよ、最終的に自分も輪に入りたかっただけじゃん」



まったく、と肩を落として溜息をつく。



まぁ…あの子も神威に会えるし、結果オーライだけど。



じゃあ私はもう用無しだ。



そう思って窓から離れようとした―――――その瞬間だった。



ドガガガガッ!!!



大きな風が吹き、それと共に大きな音が鳴り響く。



何事かともう一度先程の集団を見下ろせば…もう、“集団”ではなくなっていた。



「あいつ…」



唖然と口を開いて下を見下ろす。



先程まで女の子を中心に丸く集っていた集団は、四方八方に飛ばされ



地面に立っていたのは、女の子と神威だけ。



おいおい、何やってくれてんだよ!



完全に、女の子は怯えて震えている。



そりゃあ震えるに決まっている。



憧れていた人がいきなり現れて、多人数の男達を吹き飛ばしたのだから。



しかも、目の前で。



けれど神威は持ち前の笑顔で彼女に近づき、何やら話しかけている。



彼女もその笑顔に少しはホッとしたのか



控え目にも言葉を交わしているみたい。



奴はと言えば何故か肩に手をまわして、校門に向かっている。



ニコニコ笑って、彼女もつられるようにニッコリと笑う。



2人の間には誰も入れないような…―――「おーい」



ボーッとしていれば、いきなり隣で声がした。



顔を向ければ阿伏兎で、目が合うとニヤリと口角を上げられた。



「ヤキモチが顔にでてるぞ」



コッソリと、小声でそう言う阿伏兎にカァーッと顔が熱くなる。



「なっ…何を!!…ん?」



頭に血が上ったと思えば、ある疑問に気がついて冷静に戻る。



ちょっと待て…こいつから見て私は男で、神威も男で。



「…き、気持ち悪ィこというなよ」



同性愛だと思われてんのか…?



ヒクヒクと口角を上げ、青ざめてそう言う。



そうすれば阿伏兎は私を見て苦笑いを浮かべる。



「ちげーよ。…ったく、隠してるつもりか?」



…何言ってんだこいつ。



「ここじゃまずいな。出るぞ」



言葉も出せずに立ち尽くしている私の手を掴むと



阿伏兎は人込みから抜けて教室を出た。



案の定生徒達は窓の外を見るか外にでている。



廊下には誰もいず、話をするには良い場所になっていた。



けれど私は掴まれていた手を無理やり放し、眉を寄せて阿伏兎を見る。



「ど、どーいうことだよ!」



大きな声で叫べば、しっと人差し指を口元に立てる。



「でけー声だせば全員にバレるぞ」



女だってこと。



フッと口角を上げてそう言った奴に、目を見開く。



いつから知ってたんだよ、こいつ。



「なんで、分かったんだ」



腕を組んで満足気にこちらを見下ろす奴に、気が抜けたように話し出す私。



すると阿伏兎はニッと笑って私の頭を撫でた。



「お前の着替えを見――いっだ!!」



言い終わる前に、思いっきり急所を蹴り上げてやった。



完全に幻滅した、こいつには。



うずくまる奴を白い目で見下ろせば、「悪いって!」と待ったのポーズをとられる。



「事故だよ。お前が1人で更衣室で着替えてるのを見かけて…


お前は隠してるみたいだったから、何も言わなかったんだよ」



少し涙目でこちらを見上げる奴を睨む。



見たっつーのは気に食わない…けど。



黙っててくれたことには感謝しないといけないのかも。



「お前の事は死んでも許さねぇ…けどまぁ、黙っててくれて「あ、神威」



~~~~~~っこの野郎!



お礼言うとか柄じゃねぇってのに“ありがとう”言おうとしてんのに…



綺麗にかぶりやがって!



私の後ろを見て指をさす阿伏兎にイライラと怒りが沸きながらも



ムッとして後ろを振り返る。



するとそこに居たのは、楽しそうに話しながらこちらへ向かってくる



…女の子と、神威。



クスクスと笑みを零していた女の子は私と目が合うと、「あっ!」と言って駆け寄ってきた。



「すいません、なんだか居てもたっても居られず…来ちゃいました」



えへへ、と小首をかしげて頬を染める姿がとても可愛い。



本当に、女の中の女って感じで。



あれ?私って女だっけ?もう男でよくないか?



そんなことまで思い始めてしまう。



「あ、いや…良かったな、神威に会えて」



笑えているだろうか。



苦笑いになっていないか心配だ。



無理やりに口角を上げて、彼女を見る。



「はい、おかげ様で…実はですね」



本当に嬉しそうに笑う子だ。



なんだか微笑ましくなってきた。



言葉を途中で止めた彼女に「ん?」と首をかしげれば



私の耳元に手を当て、コソリと続きを告げた。



「今度、デートしてもらえることになりました」



本当、会いにきてよかったです!



頬を赤く染めて、ふわふわと笑顔を浮かべる。



――――この子は何もしてない、悪いことも、何も。



なのに、胸の奥がもやもやした。



固い金槌で叩かれたみたいに、心臓が痛い。



時間が止まったように、体は固まって、言葉がでない。



「…あの?どうかしました?」



そんな私を、不思議そうに覗き込む女の子。



ハッと我に返った私は、慌てて笑みを作った。



「そ、それは良かったね!か…神威の奴もやるな~、あははっ」



すらすらと、台本に書かれていたようにセリフが口から流れ出す。



空笑いがその場に響いて



けれど何も知らない彼女は、「はいっ」と言って一緒に笑った。



彼女は悪くない、悪くないんだよ。



これは、私の問題。



「お、俺帰ろっかな~。おい、行くぞ阿伏兎!」



このままここに居ても、笑顔をキープできそうにない気がする。



だったら急いで帰ろう。



今日は早く帰る予定だったんだし。



隣に居た阿伏兎の腕を強引に掴み、2人の横を通り過ぎた。



キョトンとした阿伏兎のことなんか気にせず、ずんずんと歩みを進める。



2人から離れて、校門まで向かい



自分の下駄箱まで着いた時。



「おいっ…」



力が抜けて、その場に座り込んだ。



焦ったように隣にしゃがみ、私の肩を掴む阿伏兎。



グッと歯を食いしばれば、視界が滲んでいく。



靴を取り出したいのに、体に力が入らない。



自分の下駄箱を探したいのに、視界が揺れて見えない。



「…くそっ」



ゴシゴシと涙を拭う。



するとそれと同時に、阿伏兎が頭にドカリと手を乗せた。



「…泣くなら泣きやがれってんだ」



「…男が泣くかよ」



「…女だろ」



ガシガシと荒く頭を撫でられ、さらに視界が歪んだ。



んな女々しいことで、泣きたくねーよ。



そう思えば思うほど目からは水が溢れ出て、イラついた私は腕でそれを拭う。



だけどそれは、拭っても拭っても止まらなかった。
















やりすぎた、かな。



阿伏兎と共に去っていった彼女を思い、そう心で呟く。



ボーッとしていれば、先程知り合った女の子が不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。



…この制服、銀魂高校だよね。



とすれば、神楽と一緒か。



「ごめん。さっきのデートの話、無しにしてくれないかな?」



「へっ!?」



驚いたように目を見開く彼女に、ニッコリと笑顔を送る。



それだけで頬を赤らめるあたり、本当に女の子の中の女の子って感じ。



でも、俺が好きなのはそんな子じゃないんだよね。



「利用しちゃってごめんね?…云業、この子を安全なとこまで送ってやって」



近くにいた黒ヒゲ、云業にそう声をかければ



彼女は慌てたように声を上げる。



「そ、そんな!なんでいきなり…」



彼女を云業に託し、頭を撫でて優しく笑みを浮かべる。



「神楽によろしく」



一言そう告げれば、俺は彼女に背を向けた。






―――――急いで階段を降りる。



さっき男達を蹴散らしたからか分からないけど、下駄箱に人影はなかった。



…もしかして、帰っちゃったかな。



だとしたら阿伏兎も一緒な訳で…後でどうやって阿伏兎を可愛がってあげようかな。



1人もやもやと黒い感情を湧き出させていれば



どこからか…――――泣き声が聞えた。



すぐにその声が聞える元へ駆け寄る。



「…神威」



見つけた俺の視界に移るのは、地面に座り込む彼女と



その横で眉を下げる阿伏兎だった。



阿伏兎は俺を見てそう呟くと、バツが悪そうにその場を立ち上がる。



「なんとかしろ…自分で撒いたタネだろ」



はぁ、と溜息をついて俺の肩を叩く。



そして、やれやれといったように横を通り過ぎていった。



…自分で撒いたタネ、か。



確かにそうだけどさ。



肩を震わせる彼女に、思わず眉を下げる。



そのままゆっくりと近づき



後ろから、彼女を抱きしめた。



ビクリと肩を上げる様子に、クスリと笑みを零す。



「…離せ」



いつもの強がりな言葉。



声が震えてちゃ、何も迫力ないよ。



「ごめんごめん。ちょっとイタズラしちゃった」



ギュッと抱きしめる力を強めて、耳元で囁く。



泣いてるからか、俺のせいか、体が熱くて



それが可愛くてまた口角が上がる。



「ヤキモチ妬かせてみたかっただけ」



「…デートは」



珍しく、俺の言葉に反抗しない。



即答でデートのことについて聞いてくるなんて…



「本当にヤキモチ妬いたんだ?」



「殺すぞ」



「…断ったよ」



涙を浮かべた目でギロリと睨まれる。



まったく素直じゃないんだから。



だけど、俺の“断った”という言葉を聞いたとたん



表情が柔らかくなった。



「…あっそ」



ボソリと呟いた彼女が可愛くてしょうがない。



ギューッと抱きしめる力をもっともっと強くする。



「泣くほど妬かれるなんて、愛されてるなぁ~俺」



なんだか嬉しくて、もう離したくないと思った。



なんなら今日一日この状態でいたいくらい。



…まぁ、絶対に嫌だって言われそうだけど。



「~~~っうるさい!!っていうか、離せいい加減!!」



いきなり顔を上げたと思えば暴れだす腕の中の彼女。



よかった、いつもの調子に戻ったみたい。



「うーん、チューしてくれたら離そうかな」



ニヤリと笑ってそういえば、暴れていた彼女はピタリと動きを止める。



だんだんと耳が赤くなるのがわかって、吹き出しそうになった。



「ば、馬鹿じゃねーのか!しかもこの状態じゃ無理だろーが!」



…あ、確かに。



今俺は後ろから抱きしめてる状態だから、無理か。



だけど、まさかそんな事を言うとは。



“しかもこの状態じゃ無理だろーが”



なんて、突っ込むところはそこなんだ?



「じゃー、向き合ったらしてくれるの?」



笑みを零しながらそう言えば



勢いよく彼女はこちらを振り返った。



「なっ…――――っ」



今振り返ったら、そりゃーこうなるって。



大きく目を見開く可愛い顔に近づき



その唇に自分の唇を重ねた。



もー離してやんない。



真っ赤な顔に涙を溜める彼女を見て思う。



こんな顔を見れるなら―――またイジワルしちゃおうかな、なんてね。



頬を染めて固まる彼女を、もう一度抱きしめた。










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やっぱり、この主人公ちゃんと神威の組み合わせすごく好きです(〃∇〃)


なんていうか、書きやすいし主人公ちゃんが愛しくてたまりません←w


楽しんでいただけていたら嬉しいです♪


読んで下さりありがとうございました!




ポチッとしていただけると幸いです(/ω\)!



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