腎盂がん,自家がんワクチンで完全緩解! ① | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

当院では,
希望する患者さんに免疫療法の一つである
自家がんワクチン療法を提供してる.

治療を提供するからには,
やりっぱなしではイケない.

その後,患者さんがどうなったかを確認する
「予後調査」はとても重要な学術的項目.


その予後調査で,
著効症例があったので提示する.


60歳代,男性,腎盂がん症例に対して
根治術を施行する.

術後補助療法に
GC療法(ゲムシタビン+シスプラチン)を導入するも

術後5ヶ月目に,多発肺転移を指摘された.

ご本人は,
それ以上の抗がん剤治療を希望せず,
自家がんワクチン療法を導入して経過を見ることになった.









ワクチン接種終了後,

CTで確認されていた,肺転移巣が
ゆっくりと消失していき,

約2年が経った今も完全緩解が維持されている.

治療は自家がんワクチン療法のみで他治療の併用はない.


「効いた!」というガッツポーズ症例だ.