物語図化法の古謝です。

前回は「濡れた紙にはどうして鉛筆で字が書けないんだろう?」でした。
そして、書けない理由として「繊維が柔らかくなって黒鉛が削れない」と「繊維表面に水の膜が出来て黒鉛と繊維の付着を妨げる」という2つを想像してみました。

ここまで考えたので、答え合わせをしてみることにしました。
鉛筆メーカーに鉛筆筆記の原理がどう説明されているかです。
こんな風に書かれていました。(トンボ鉛筆HP-FAQ取扱・使用上のご質問より)
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6. 書いた部分ををこすると汚れます。
鉛筆の筆記原理は、筆記すると芯が紙の表面で削られて黒い粉が紙の上に付着し、筆跡として残るということです。
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なるほど、
鉛筆の筆記原理は1:まず削れ →2:黒い粉が紙に付着
が正しいということですね。

だから、図としてはもう少しきっちりと「始めに角部が削れて、黒い粉が出来る」部分を描く必要があるということですね。(ここでは省略します)

そんなことを考えているとき、「濡れた状態でも」更には「水中でも」鉛筆で字を書く事が出来る紙が販売されているらしいことを知りました。
コクヨの測量野帳(そくりょうやちょう)という製品です。
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/levelbook/

こちらはお風呂で実際に使った例。
http://shunichi.hosono.com/2004/05/post_30.html

紙と言っても、薄い樹脂で出来ているそうです。どうも水を吸って柔らかくならないので、濡れていても「鉛筆の芯を削る」力が低下しないということのようです。