東電「地球に最も悪い」企業として認定 | Yahman! No Problem!

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東電、地球に最も悪い

独環境団体が選定 ブラックプラネット賞
賞品は「汚れた地球儀」

海外から…「日本企業に広がる不信」


2011年、地球に最も迷惑をかけた企業は -
世界の人々が「東京電力」と名指しした
ドイツの環境団体は、
環境に悪い企業を告発する「ブラックプラネット」賞を授与
世界最悪企業を選ぶ欧州の別の環境団体によるオンライン投票でも
次点になった
どうやら海外でも「想定外」の言い訳は通用していないようだ

【東京新聞】 こちら特報部 ニュースの追跡(中山洋子記者) 2012/6/25 より


「東電は原発事故に対し厳正な責任を取ることもなく、
自社の損害を減らすために破局的な状況を小さく見せかけている」

ブラックプラネット賞を主催するドイツの環境団体「エテコン」は
今月20日付の声明で、こう批判した

2006年に環境や人権に貢献した人などを表彰する「ブループラネット賞」と、
逆に企業利益を優先して社会を顧みない企業や人を告発する
「ブラックプラネット賞」を創設

2011年のブルー賞には
米国の人権活動家アンジェラ・デービスさんが選ばれ、
不名誉なブラック賞は日本企業で初めて東電に与えられた

これまでのブラック賞には米国の傭兵会社や、
メキシコ湾で原油流出事故を起こした英国の石油会社などが名を連ねる


「株主総会に来日し贈呈」

昨年11月、ベルリンで開かれた授賞式に、東電側は“欠席”した
同団体のメンバーは今月27日の東電株主総会に合わせて来日
「ブラック賞のトロフィーを手渡したい」という

東電はほかに、最も無責任な企業を選ぶ「世界最悪企業賞」にも
ノミネートされた
スイスの環境団体ベルン・デクラレーションと
国際環境非政府組織(NGO)グリーンピースが共催する
「パブリックアイ賞」だ

同賞は毎年1月にスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラムに
合わせて2000年から開催
今回、世界の6企業が候補に選ばれ、東電は
「目先のコストを削るために安全を無視した」
と糾弾された

情報提供の遅さにも批判が集中し、最終的に24,245票を獲得

1位にはブラジル・アマゾンで巨大ダム建設を進めている資源開発企業、
「バーレ」が選ばれたが、約800票差で次点になった

グリーンピース・ジャパンの佐藤潤一事務局長は
「東電は途中までトップだったが、終盤で追い抜かれた
候補に挙がったどの社も声明を出して反論したが、
東電からは なしのつぶて
こうした企業姿勢も反感を招いた
NGO活動などが熱心な南米の投票が多かったので、1位を免れた」
と説明する

環境を考える金融情報サイト「ファイナンスグリーンウォッチ」を主宰する
上智大学大学院の藤井良広教授は
「近年、既存の企業情報を信用できず、
消費者が“自分目線”で評価する動きが広がっている
企業の社会的責任に関する目も厳しく、
外からの批判を無視すると株主にも説明できない
こうした不名誉な評価への反論は基本中の基本だが、
東電の経営姿勢は全く異質」
と指摘する

オリンパスの損失隠し事件も重なり、
日本企業は「どこか変」と思われているという

海外の「東電批判」を藤井教授はこう分析した
「事故を起こした東電を破綻もさせず、
事故が収束してもいないのに再稼働させている
欧米の企業社会や民主主義ではあり得ないが、
この現状を日本人が認めているように見える
こうした日本の経済社会への不信感の反映ではないか