。 森氏:  最終的な好みの部分は,ユーザー自身が選べるようにすることで担保するという考え方です。 :  つまり,映像はHMZ-T2のほうが良くなっている自信があると。 高橋氏:  「そうじゃない」という記事が出たりするとガッカリしたりしますが(笑)。我々としてはそういう気持ちでやっています。 インナーイヤー型とオーバーヘッド型に向けてそれぞれ音のチューニングが行われたHMZ-T2 :  サウンド周りのお話も聞かせてください。  HMZシリーズでは,ソニーのバーチャルホンテクノロジー「VPT」(Virtual Phones Technology)を使っていますよね。以前,ソニーからゲーマー向けのヘッドセットとして「」が出たとき,開発者の方からは,VPTにおいてプロセッサボックスとヘッドフォン部は一対であって,アラド RMT,ヘッドフォンの特性まで追い込まないと,ベストな音は出ないというようなお話がありました()。  そのため,HMZ-T1でオンイヤーヘッドフォンが用意されたとき,「ああ,あれが理由だな」と思った次第なのですが,HMZ-T2では着脱式になりました。これは大きな変更だと思うのですが,このあたりの詳細を教えていただけますか。 西尾氏:  説明が難しいところもありますが,VPTも細かく分けると,ヘッドフォンとプロセッサを合わせてチューニングしたもの(※編注:これが“無印”のVPT)と,WALKMANのように後からヘッドフォンを変えられる「VPT Acoustic Engine」とがあります。  「ならHMZ-T2はVPT Acoustic Engineなんだね」と思われるかもしれませんが,HMZ-T2では特定のヘッドフォンではなく,インナーイヤー型とオーバーヘッド型,2種類のヘッドフォンタイプに向けてそれぞれ最適なチューニングを施しているため,(無印の)VPTを名乗っています。ターゲットのヘッドフォンを特定するのではなく,インナーイヤーとオーバーヘッドとを想定して,それぞれきっちりとチューニングしたことから,あえてVPTと名付けたわけです。 : 「音?音声設定」の「ヘッドホンタイプ」から,インナーイヤーかオーバーヘッドか,利用するヘッドフォンのタイプを設定できる  たしかに,リネージュ2 RMT,HMZ-T2ではメニューからインナーイヤー向けとオーバーヘッド向けでヘッドフォン設定を変更できます。 西尾氏:  この設定がなければ,おそらく汎用のVPT
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