子どもが食器棚の皿を落として割ってしまったら、
「何やってるの!?」
と怒る。
皿が一枚減ってしまったことと、
よく考えずに高いところのものをとろうとした
無茶な行為を責める。
「ばっかじゃないの?」なんて。
それは表面上のできごとだけれど、
その奥にはいろんな思いがあるのかもしれない。
お母さんの助けを借りずに自分でやってみたかった。
そんな自立心の第一歩だったかも。
みんなのためにお皿を取りたかった。
人のために役立つ喜びに目覚めた瞬間だったかも。
何が大切なのか整理した方がいいのかもしれない。
お皿は大事だから、お皿を割ったことを怒ることは大事。
お皿の取り方をもっと考えれば割れなかったのだから、
知識や方法に関して、もうちょっとアップしろ、と思うのは
大事。
そして、みんなのために役だとうとしたことと、自分の力で
やってみようと思ったこと、それはきっととてもとても大切。
僕らは何をほめ、何をしかるのか?何のためにほめ、
何のためにしかるのか?
そしてその褒めや叱りは何につながっていくものなのか?
いろんな角度からものごとを捉えることをリフレ-ミングと呼ぶ。
カメラを違った角度から覗いてみると、ちがったものが見えるってこと。
愛情の基礎がしっかりあれば、怒ったって褒めたって
伝えたいものは伝わる。
どんな褒め言葉だって、その基礎が崩れれば、虚しい
皮肉にすらなってしまう。
まずは、人やものごとをどれだけリフレ-ミングしながら
柔軟に捉えることができるか?
それが大切。
それがスタート。