中田賢、無援に泣いて交流戦は4年ぶりの黒星スタート | 己の信念を貫く競馬予想

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ロッテ 100 000 002 3

 日 000 000 001 1


(ロ) ○グライシンガー、S薮田-里崎

(中) ●中田賢、小林正、田島-谷繁




導入8年目を迎えた日本生命セ・パ交流戦が今日から開幕して、2年連続で最初のカードはロッテ戦。

その初戦はドラゴンズが完敗、09年から続いていた交流戦の開幕試合での連勝が3でストップして、ソフトバンクに大勝したヤクルトに並ばれて同率首位に逆戻り。


セ・パ両リーグの首位同士の対決は初回に試合が動いたっきり、膠着状態のまま固まりました。

中日先発・中田賢、ロッテ先発・グライシンガーの両右腕による投手戦が繰り広げられて、試合は早いテンポで終盤戦に突入。


5回には3者連続三振を喫するなど、6回1死までノーヒットに抑えられていた打線は、大島があと数十センチでホームランというフェンス直撃の二塁打を放って、これがチーム初ヒット。

さらに、続く荒木も初球のカットボールをセンターの前にはじき返して、二塁ランナーの大島が一気に三塁を蹴ってホームへ突入。


これで同点かと思われましたが、猛チャージしたセンター・岡田のバックホームがノーバウンドで里崎のミットに収まって、大島はタッチアウト。

岡田の意外な強肩と里崎の好ブロックの前に大島がまさかの本塁憤死して、同点の芽を摘み取られてしまいました。


あのシーンは、平野三塁コーチャーが腕をグルグル回したのも当然の判断だし、大島が緩慢な走塁をした訳でもないので、岡田の機敏な動きが優ったとしか言いようがないでしょうね。

続く森野もセカンドゴロに打ち取られてチャンスを逃し、届きそうで届かない初回の1点が重くのしかかる苦しい展開。


7回には、先頭の和田が四球を選ぶもブランコが併殺打に倒れて、ランナーが居なくなった後に井端がヒットで出塁するというチグハグな攻撃。

結局、グライシンガーに対しては8回まで3安打に抑えられて、得点を奪うことはできませんでした。


ヤクルト、巨人時代はチェンジアップの印象が強かったグライシンガーでしたが、魔球のようにブレーキの効いたカーブを投げていて、それに和田を筆頭とした各打者が手こずっていましたね。


過去5年間で対戦打率.395と相性の良かった森野がノーヒット、同じく.381だった和田も2三振とキリキリ舞い。

グライシンガーには09年5月8日(東京ドーム)以来、3年ぶりとなるドラゴンズ戦の白星を配給してしまいましたが、かつて2年連続で最多勝を獲得した時の姿を取り戻していましたね。



交流戦の開幕投手を務めた中田賢は、打線の援護に恵まれず7回1/3を1失点の好投ながら今季2敗目。

立ち上がりこそ変化球が真ん中近辺に集まって、初回の1死一、二塁というピンチで売り出し中の角中にセンター前へのタイムリーを許して、あっさりと先制点を失いました。


それ以降は完全に立ち直って、尻上がりに調子を上げると三塁を踏ませないピッチングで、しっかりと試合を作った中田賢。

初回の1点だけに泣いた格好ではありましたが、決して責められるような内容ではないし、むしろ先発する度に進歩しているのを感じさせるようなピッチングでした。


今季最初の先発こそ5四球と暴れまくっていたものの、今年の中田賢の最大の特徴は無駄な四球を出さなくなったことにあります。

30歳になって最初のマウンドで勝つことはできず交流戦10敗目を喫しましたが、そういう意味では今後に期待が持てましたね。


ロッテ戦の通算防御率が7点台というのが不安材料だった中で、これだけのピッチングをしてくれれば十分です。

去年、中田賢のシーズンは6月で早々と終わってしまったので、今年は夏場も戦力になってもらいたいところですね!



3番手として登板した田島は、サブロー、角中、福浦に3連打を浴びて1点を失うと、塀内にもタイムリーを打たれて2失点。

開幕してから15試合、26回1/3イニング連続で自責点が無かった田島にとっては、これがプロ入り初めての自責点。


この日も最速151㌔とストレートの走り自体は悪くなかったんですが、4連勝中と勢いに乗ってバットも振れているロッテ打線につかまってしまいました。

交流戦は2連戦が続いて最長でも4連戦なので、勝ちパターンのピッチャーをつぎ込むことができるので、1点ビハインドでの田島投入というのは計算していたことです。


2点を失ったとはいっても、まだ防御率は依然として0.66という素晴らしい数字が残っています。

先日、登録抹消された浅尾の穴を埋めることができる貴重な存在だし、一度打たれたからといって首脳陣の信頼が揺らぐことはありません。



8回1死から2番手としてマウンドに上がった小林正は岡田、根元と左バッターを料理して自分の仕事を果たしました。

5月に入ってからは5試合連続無失点で防御率も2.16まで回復、パ・リーグにも左の強打者はたくさんいるし、岩瀬を除けばドラゴンズのブルペンでは唯一のサウスポーなので、これからは出番が増えてきそうですね。



今季2度目の完封負けだけは避けたい打線は最終回、ロッテ守護神の薮田を攻めて今日、右腹斜筋の肉離れから18試合ぶりに復帰した森野がライト前ヒットで出塁すると、和田も左中間を破る二塁打でつないで、一発が出れば同点という場面で打席にはブランコ。

ショートゴロで凡退する間に三塁ランナーが生還して1点を返すと、なおも2死三塁でバッターは井端。


最後はレフトフライに終わってゲームセット、去年ナゴヤドームで行われたこのカードで劇的な2試合連続サヨナラ弾を放った平田まで回れば面白かったんですが、打順の巡りも悪かったし、こんな日もあります。

戻ってきたばかりの森野に1本出たのが大きかったし、まだ騙し騙しプレーしているみたいなので、故障箇所の再発だけは防ぎたいですね。



17日の予告先発はドラゴンズが雄太、マリーンズが渡辺俊と発表されています。


渡辺俊はナゴヤドームのマウンドとものすごく相性が悪くて大の苦手としていて、公式戦での先発は07年6月11日以来で、その時は3回6失点でノックアウト。

おととしの日本シリーズ第7戦でも2回4失点でマウンドを降りているので、今回も早い段階でKOできる相手ですね。


交流戦は4年ぶりの黒星スタートでナゴヤドームでのロッテ戦の連勝も10でストップして、06年6月7日以来の敗戦。

ロッテ戦の連勝も6でストップしておととし5月19日(千葉マリン)以来の黒星となりましたが、大事なのは2連戦で連敗しないことですからね。


過去7年間、全てパ・リーグのチームが交流戦に優勝しているから、今年こそはドラゴンズがセ・リーグの意地を見せて一つ目のタイトルを掻っ攫いましょう!