今日から7月。
梅雨らしいどんより雨雲の下、
明るさが欲しい。
パッ！
こんな日は・・・そうありたい。
15年前のこんな日、
私はN病院の待合室の椅子に腰掛けていた。
いつどうやって家に帰ったかは、
もうおぼえていない。
今でもおぼえているのは、
今にも泣き出しそうな空と私のこころ。
直腸がん
どうしよう。
XXちゃん(息子）がひとりになっちゃう。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
なぜ、なぜ、なぜ・・・涙。
無邪気に友だちと遊ぶ息子。
声をかけたいのに、
身の置き所がないような疲労感で力が入らず、
言葉にならなかった。
あれから15年。
運良く今がある。
幸いに今がある。
検体を病院に届けに行ってくれた息子のおかげ、
私を私にあった療法に導いてくれた方のおかげ、
料理好きに育ててくれた母のおかげ・・・・・・感謝。
だれかの役に立てるのであれば、
私が経験し、学んだことをお伝えしたいと思う。
Pay it forward.
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小林麻央さんがブログでご自身の状況を発信し始めた時、
そのエネルギーをご自身の病気の治療に向けて欲しいと思った。
しかしその後、
それが彼女自身の病気と闘う力になっていることに
驚かされながらたびたび拝読していた。
私がこれまでかかわってきた患者さんたちには、
体力を消耗しないように、
また一方で誤った情報に振り回されないようにと、
がん患者さんのネットワークコミュニティーさえおすすめしてこなかった。
しかし、生きるという姿勢において一切ぶれない彼女の発信に
同じ病を持つ多くの人が救われ、
麻央さん自身が「病気の陰に隠れないで」、
自分らしく生きてらしたことは疑いのようがない事実だ。
心より麻央さんのご冥福をお祈りいたします。
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