私のこれまでのゲルソン療法の経験を振り返り、

患者さんの治癒反応の始まりは口内炎から始まることがよくあります。

はじめのころは気がつかなかったのですが、

それは何かのサインのようです。


次に訪れ反応は人それぞれですが、

特にいらいら、うつ症状などの感情面での変化が多いようです。

患者さんは自分でも制御できないいらだちや

心の底から湧きあがるような無価値感にさいなまれます。

自分が病に陥っていることから来るものばかりではありません。

むしろそれ以外の自分でも気がついていないことが原因であるようです。


それまで患者さんが心に秘めていた、或いは封じ込めていたというべきなのか・・・

それらがゲルソン療法の中で、毒性反応としてあふれ出してきます。


患者さんにとっても、看病をする家族にとっても大変な試練です。

からだに起こる治癒反応の対処は案外多く、

方法を学び、トレーナーのアドバイスを受けながら

乗り越えることができます。


しかしこの感情面での治癒反応は「心」が相手、

対応する側の「心」も痛みます。


専門家であれば、「受容」、「共感」、「明確化」・・・・・・

などのような対応で接することができるかもしれません。

しかし、そうでない人にとっては耐えがたい苦痛となります。


ゲルソンクリニックにいる患者さんは、よく泣きます。

安心して泣けるのです。

安心して泣いて、

長年ため込んでいた心の毒に気がつきます。

そして吐き出します。


「好きなだけ泣きなさい。君はずっと頑張ってきたのだよ。

よくやってきた君はすばらしい!

泣きなさい、安心して。

僕は医者じゃないよ、君の家族だよ」


そう言って抱きしめてくれるパパ、ラモス医師がこのクリニックにはいます。





 ゲルソン療法医師経験28年のラモス先生

  いつも素敵な笑顔です!!


治癒反応の現れ方は人それぞれです。

訪れ方、その時期・・・・・・・それを乗り越えるたびに患者さんは

健康を取り戻していきます。


つづく


お読みいただきましてありがとうございました。<(_ _)>


治癒反応については☟

『ゲルソン療法、ガンと慢性病のための食事療法』(地湧社出版)

P191~をご参照ください!