ワインの裏側表側 コート・デュ・ローヌの赤ワイン、生産者はラングドック・ルーシヨン圏ガール県の東部リラックに住むシャトー・ド・セグリエスの現当主アンリ・ド・ランザック氏で、例のゴクミとアレジのワインもここで造っているはずです。

アレジのワインの詳細ですがどういう訳か大変見辛いサイト ですのでコピーさせて頂くと

Côte du Rhône vin de Jean ALESI

L’A.O.C. Côte du Rhône rouge « Clos de l’Hermitage » est issu du dernier vignoble situé dans le célèbre quartier de la Chartreuse de Villeuneuve-lez-Avignon.
Le domaine appartient depuis 1995 au coureur automobile Français de Formule 1 Jean ALESI.
Surface du vignoble : 4 Hectares Sols : argileux-calcaires
Rendement : 40 Hl/Ha Vendange manuelle et égrappée Encépagement : 33 % GRENACHE, 33 % SYRAH, 33 % MOURVEDRE
Le vin titre 13,5° à 14° selon les millésimes.
La vinification traditionnelle, à température contrôlée, est effectuée au domaine « Château de Ségriès ». Après une macération de 21 jours en cuve ciment, le vin est vieilli en fût de chêne pendant 8 mois :

5 % à 25 % bois neufs selon millésime (haute futaies, Qualité Française SEGUIN MOREAU)
95 % second vin.

Conditionnement pour expédition : caisse en bois x 6 bouteilles

4ヘクタールの畑を買ってグルナッシュ、シラー、そしてムールヴェドルがそれぞれ1/3ずつ植えられているのでしょうね。ワインの製造に関してはやはりこのシャトー・ド・セグリエスであることに間違いありません。
大袈裟な数値かも知れませんが全体の95%をセカンドに回すとはまことに贅沢な物作りではないでしょうか。樽としては超ブランド物のセガン・モローを使うとはさすが有名人。

点数付け評論家のコメントはこちら をご覧下さい。このアレジの名前が入ったコート・デュ・ローヌ・ルージュですが値段が気になるところです。
調べてみたらこちら で 12.56 € で販売しています。そんなにむちゃくちゃ高いお値段ではないみたいですね。


輸入元のサイトからブドウ品種はグルナッシュ50%、シラー 30%、サンソー10%、ムールヴェドル10% 、醸造はコンクリート・タンク醗酵、熟成:75%はオーク樽熟成6ヶ月、残りの25%はコンクリート・タンク熟成6ヶ月とのことであります。
ところが私の信頼するデンマークのサイト では次のように書かれています。

Côtes du Rhône
50% Grenache, 30% Syrah, 10% Cinsault and 10% Carignan.
90% aged in tank and 10% in barrels.

葡萄品種構成も異なれば熟成のタンク・樽の割合も異なります。どちらが本当なのでしょうか? あるいは毎年その比率や熟成の方法を変えているのでしょうか?

ワインの裏側表側
とりあえず開けてみましょう。
キャップシールはスタンダードなアルミ・ツーピースの安物に nomacorc、スクリュープルが使えるようになったものの化学物質の匂いは相変わらずであります。

グラスに注ぐと紫色成分が強い赤紫色を呈し、妙な泡立ちは全く生じません。香りは安っぽいローヌとは違いダークチェリーに梅干しの香りと申し上げたらお分かり頂けるでしょうか。口に含むとよくある「甘ったるさ」など皆目ありません。味の密度は高いのですが甘みは抑えられ綺麗な酸がしっかりとそのベースを支えています。気になる渋みや苦みなどはあまり感じないので好きな人は熟成を待たずに飲んでも美味しいと感じるはず。

さて分析ではありませんが、私の感想を述べますと

まず樽の要素は殆ど感じられません。新樽熟成の若いワインには特有の食べ物との引っかかりが生じるのですが、山葵を効かせた障泥烏賊の刺身にも悪くありません。またおでんの源助だいこんや飛竜頭と合わせても拒絶反応は起きません。従って新樽による熟成はあり得ないと思います。しかし新樽比率が低い場合は樽の影響はそんなに現れないはずですので仮に樽熟成の比率が高くても新樽比率は極めて低いはずであります。

次に葡萄品種構成ですが10%がカリニャンかムールヴェドルか、これは正直申し上げて全く分かりません。

結論で申し上げると価格(税別たったの¥1,500 )の割りに大変良くできたワイン。レバー臭の無い鹿肉のステーキなどにはとても良く合うと思います。見掛けたら一度試してみても損はしませんよ^^ タンク熟成の割合が高いはずで果実味がまことに柔らかく身体に優しいワインであります。