Châteauneuf-du-Pape Cuvée Tradition 2000 Château du Mourre du Tendre


ワインの裏側表側 はじめに測定結果は83.0kg 土曜日の大宴会の後シャンパン・バーと北新地の隠れ家にお連れ頂き、ドラモットのブラン・ド・ブラン、ボランジェのスペシャル・キュヴェ、最後にシャトー・ポンテ・カネの2001年をご馳走になりましたが、思ったよりはリバウンドしておりません、ホッとしております。

東京からお越しのS先生、大変ご馳走になり有り難うございます、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

さてワインはシャトーヌフ・デュ・パープの2000年。シャトーヌフ・デュ・パープと云えば、南ローヌでは飛び抜けてお高いワインを生み出すことの出来るアペラシオンであります。


尚、本家のブログ「ワインとピアノ 」ではボトル全体の写真を載せています。

INAOではこのアペラシオンの範囲を5つのコミューンだけに限っております。即ちChâteauneuf-du-Pape シャトーヌフ・デュ・パープ、Bédarrides ベダリッド、 Courthézon クルテゾン、Orange オランジュそして Sorgues ソルグの各コミューンですが、地図 を見るとかなり広範囲に散らばっているように思ってしまいます。

ところがアペラシオンに指定される地域はこちら であります。ズーム機能の付いたサイトですので各リューディの名称まで読みとることが可能です。

この地図でお分かりの通り、主要なコミューンはシャトーヌフ・デュ・パープであり、オランジュ、ソルグのコミューンはごく一部だけであることが分かります。

このアペラシオンは13種類の葡萄品種を使って良いことになっていますが、その割合などには全く触れておらず、また普通明確に分けられる白ワイン用品種と赤ワイン用の区別も書かれておりません

アペラシオンの原本はこちら をご覧下さい。セパージュについてコピーさせて頂くと

Encépagement

Art. 2. - Les vins ayant droit à l'appellation contrôlée " Châteauneuf-du-Pape " devront provenir des cépages suivants à l'exclusion de tous autres : grenache, syrah, mourvèdre, picpoul, terret noir, counoise, muscardin, vaccarèse, picardan, cinsault, clairette, roussane, bourboulenc.

Tout producteur de vin de " Châteauneuf-du-Pape " possédant dans son exploitation des parcelles situées dans l'aire délimitée et contenant des hybrides ne peut revendiquer le droit à cette appellation contrôlée.

このワインに限って申し上げると grenache が90%、mourvèdre が10%ということで、樽は使わずステンレスタンク熟成12ヶ月ということです。

シャトーヌフ・デュ・パープでは専用サイト がありますけど、いつも申し上げるように頼りになるのは母国語版だけで、英語版では詳しい内容は省かれていますのでご注意下さい。生産者検索ページもありますが残念ながらこの生産者については住所・電話番号の案内のみで生産者独自のサイトにリンクされておりません。

ですけど探せば見つかるモノですね、こちら をご覧下さい。生産者のサイト を紹介してありますし、その所在地の地図まで載せてあります。

オッと、忘れておりました、こちらは南ローヌ最強サイト でした。こちらのサイト、左のメニュー上から二つ目をクリックして「エリアとルール 」をご覧下さい。大変分かり易い説明があります。これによると先ほど申し上げたオランジュより面積が小さいのがベダリッドと云うことが分かりますね。剪定の仕方も図による説明が分かり易い。

また葡萄品種の使われ方ですがコピーさせて頂くと次の通りで

Variety  % 1989    % 2004

Grenache 79,25    72,00
Syrah   5,66    10,50
Mourvedre 4,76    7,00
Cinsault  3,33    2,50
Clairette  2,34    2,50
Grenache Blanc 2,02  2,00
Bourboulenc 1,02    1,00
Roussanne 0,50     1,20
Counoise 0,43     0,50
Muscardin 0,33     0,40
Vaccarese 0,13     0,15
Picpoul 0,11     0,15
Picardan 0,10     0,05
Terret Noir 0,02    0,05

主要3品種は上記の上から3種、グルナッシュ、シラー、ムールヴェドルであり、クノワーズ種以下は殆ど使われていないことが分かります。

やはり餅は餅屋ということで最強サイトには頭が下がる思いであります。



ワインの裏側表側

さてさてこのワイン、コルクはご覧の通り漏れ寸前でありますが辛うじてセーフ。キャップシールは健全そのもので液漏れは一切ありませんでした。先日の漏れてしまったワインと比べると、コルクの長さが約5ミリ長いのです。

さてグラスに注ぐ前からやはり甘い香りがテーブルに漂い、熟成したローヌの良いところが出ています。香りに気品があり、アルコールがかなり強いのですがそれを感じさせません。

色はどちらかというと薄い目で当初からそんなに濃い印象はなかったのですが、グラスに入れるとワイン自体が輝いて見えるのです。

味わいはコート・デュ・ローヌと比べると味の密度がかなり高く、その余韻がいつまでも続くことでしょうか。

ちょっと勿体ないかも知れませんが蕪と人参、玉葱にセロリと茄子で作ったカレーに合わせてみました。

肉類なしのカレーでご飯も無しなのですがワインとは大変良く合いました。

しばらくは野菜メニューで参ります。