参院選大予想! 自民64、維新20、民主12、みんな11、公明9 | 霞が関公務員の日常

参院選大予想! 自民64、維新20、民主12、みんな11、公明9

 参院選まであと3か月となりました。
 ここで、参院選の結果とその後の政治の展開について予想してみます。今回は参院選について。

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1.自民圧勝は確定的。焦点は維新と民主の第2党争い
 今の安倍内閣の支持率の高さを見れば、自民党が圧勝することはほぼ確定的です。
 焦点となるのは、維新と民主の第2党争い。


 なぜ第2党争いが大事か。それは、現在の衆議院の選挙制度は、第2党には政権を取るチャンスがあり、第3党は没落するしかない制度であるから。
 2009年と2012年の衆議院総選挙の結果を見れば明らかですね。


 今回の参院選はそれ自体も重要ではありますが、維新と民主にとっては、2016年に行われるであろう衆院選で自民党への挑戦権を得るために極めて重要です。


 維新と民主の選挙協力は成立しませんでしたが、この構造を見れば当たり前。政策が合う合わない以前に、最もつぶしたい相手と組むアホはいません。
 特に維新にとっては、弱った民主を壊滅させ第2党の座を不動のものにする絶好のチャンスですから。



2.ポイントとなる数字は、自公で64、自維みで81、102
 今回改選されない議席数は、自民49、民主42、みんな10、公明9、維新1。この非改選議席と今回の獲得議席を合わせた合計議席数がどうなるか。
 今回の選挙でポイントとなる議席数は4つあります。達成が簡単な順に、


(1)「自公」で64(非改選58と合わせ122で過半数。ねじれ国会解消
(2)「自維み」で81(次期参院選で同数取れば162で2/3。3年後に3党で改憲発議可)
(3)「自公維み」で93(非改選69と合わせ162で2/3。4党で改憲発議が可能に)
(4)「自維み」で102(非改選60と合わせ162で2/3。3党で改憲発議が可能に)


 表のテーマは与党の自公で過半数が取れるかですが、裏のテーマは改憲に必要な2/3をどの組み合わせで超えるか。


 改憲賛成の「自維み」だけで超えられるのか、公明を加えないとダメか。

 ただ、維新は非改選議席が1と極端に少ないので、今回超えられなくても、3年後の次期参院選で超えるための足場を作れば十分という見方もあります。


 参議院の議席数は242なので、過半数は122、2/3は162
 この数字をどの政党の組み合わせで超えるかに注目が集まります。



3.選挙区は自民48、維新10、民主6、みんな6、公明3と予想
(1)無風の1人区。自民31勝0敗
 47都道府県のうち、31県が1人区です。
 通常の参院選はこの1人区が焦点になりますが、今回は自民党が強すぎて無風。


 自民党が負ける可能性があるのは、小沢一郎氏の地元・岩手県と、岡田克也氏の地元・三重県の2県だけでしょう。
 岩手も民主党分裂による漁夫の利で自民党が勝つとみて、自民31戦全勝



(2)維新と民主の決戦の地、2人区。維新6、民主3、みんな1
 2人区は10。北海道、宮城、茨城、新潟、長野、静岡、京都、兵庫、広島、福岡。

 各選挙区1人は自民で確定。これまでは2議席目も民主で確定の無風区でしたが、今回は維新(orみんな)、民主で激しく争うことになります。


 今回の選挙はここが最大のポイントになるでしょう。

 見た感じ、わりと民主党が強い県が多いですね。鳩山由紀夫氏がいた北海道、羽田孜氏がいた長野、細野豪志氏がいる静岡、前原誠司氏がいる京都あたり。


 予想は難しいですが、維新6、みんな1、民主3と読んでおきます。



(3)3~5人区も維新・みんな有利、民主苦戦
 残りは5人区の東京、4人区の大阪と神奈川、3人区の埼玉、千葉、愛知。
 これらは個別に見ていきましょう。


           当選確実   当落線上
 東京(定数5)  自維公    自民み
 大阪(定数4)  維自公     民み
 神奈川(定数4)  自維     民み公
 埼玉(定数3)   自み     民公
 千葉(定数3)   自維     自民
 愛知(定数3)  自民み


 東京残り2、千葉残り1の計3議席を、「自民み」1議席ずつと仮定します。
 神奈川残り2、埼玉残り1の計3議席を、「民み公」1議席ずつと仮定します。


 また、大阪の残り1議席は、1人しか擁立していない維新が余り票をみんなに回し、みんなが民主を破って当選すると仮定します。


 これらを全部足すと、3~5人区の22議席中、自民7、維新4、民主3、みんな5、公明3
 1人区、2人区も足すと、選挙区全73議席の内訳は、自民48、維新10、民主6、みんな6、公明3となります。



4.比例は自民16、維新10、民主6、公明6、みんな5と予想
 比例代表48議席は、衆院選と同じ得票率としてみます。
 ただ、民主は衆院選よりさらに得票を減らしそうなので、少なめで。


 自民は27.6%なので13.2議席ですが、増やしそうなので16議席
 維新は20.3%なので9.6議席。10議席で。
 民主は15.9%なので7.6議席。減らしそうなので6議席
 公明は11.8%なので5.7議席。6議席で。
 みんなは8.7%なので4.2議席。5議席で。
 残りの泡沫政党群が5議席。



5.総獲得議席は自民64、維新20、民主12、みんな11、公明9と予想
                       
非改選  合計
 自民  64(選挙区48、比例区16)   49    113
 維新  20(選挙区10、比例区10)   1     21
 民主  12(選挙区6、比例区6)    42    54
 みんな 11(選挙区6、比例区5)   10     21
 公明  (選挙区3、比例区6)     9    18


 これを、最初の「ポイントとなる議席数」と比較すると、

(1)「自公」で64議席 : 73議席で達成。131議席で過半数を占めねじれ解消
(2)「自維み」で81議席 : 95議席で達成。3年後に3党で2/3有力
(3)「自公維み」で93議席 : 104議席で達成。4党ならすぐに改憲発議が可能
(4)「自維み」で102議席 : 95議席で達成できず


 ということで、参院選は次のような結果になると予想しました。
  ・自公が131議席と過半数の122議席を超え、ねじれ国会は解消
  ・改憲の発議には「自維み」では7議席足りず、公明党の数も必要
  ・維新は20議席で改選議席では第2党。民主は12議席と壊滅




 次回は、この予想を踏まえて、その後の政治の展開を予想してみます。