政治に変わってほしいなら、まずは政治家を信頼しよう
さて、自民党が事前の予想どおり圧勝しましたね。
とりあえず、関係者の皆様、おめでとうございます。
これで、今後の4年間、自民党が日本の政治を担っていくことになります。
自民党に投票した人も、別の党に投票した人も、棄権した人も含めた、有権者全体で出した1つの結論だと思います。
有権者は自分で選んだのですから、今日、民主党政権を終わらせたことで満足するのではなく、4年間、自民党政権と飽きずに付き合っていく責任があると思います。
その間、いろいろなことが起こるでしょう。
正直、いいことよりも悪いことの方が多いでしょう。
日銀にどれだけ金融緩和をさせようが、どれだけ大量の公共事業をしようが、景気が目に見えてよくなったと感じられることはないでしょう。
領土など外交問題でどれだけ毅然とした対応を取ろうが、相手国も鏡のように反射して強硬な態度を取り、お互いの国民の感情を損ねる事件が起こり続けるでしょう。
原発も社会保障も消費税もTPPも、それぞれ何らかの決断をするでしょうが、その決断が国民の利益につながったとは実感できないことでしょう。
しかしそれは、別に自民党が悪いわけではありません。
今の日本をとりまく、経済や財政や外交その他もろもろの情勢が厳しく、どの党が政権を担っても簡単にいい結果が出るような状況にない、というだけのことです。
ですから私は、そういう簡単に成果が出ない厳しい状況に挑もうとする政治家の方々を信頼して、長い目で温かく見守っていこうと思っています。
冷たい第三者的な評論家の目線ではなく、何があっても見捨てず応援するファンの目線で。
政治家といえども、私たちと同じ、心弱い1人の人間です。
ファンの温かい応援をもらうことで初めて、本来の実力を発揮できるものだと思いますから。
私は国家公務員という仕事を17年続けてきて、数多くの国会議員とお話しする機会がありました。
そのすべての人が、所属する政党はどこであれ、本当に真剣に日本国民の利益を考えて仕事をしている、信頼に足る方々でした。
もちろん、頭が悪かったり、下品だったり、選挙のことで頭がいっぱいだったり、いろんな人がいますが、そこは人間ですからご愛嬌。
信頼して温かく応援すれば、長い目で見れば必ず信頼に応えてくれる、そういう人たちだと思います。
ですから皆さんにも、政治がいい方向に変わってほしいと思うならば、短期的に起こるあれこれの不始末にすぐ失望するのではなく、そういう信頼に足る政治家の方々を、長い目で温かく応援(愛のある批判を含めて)して育ててもらいたい、そう思っています。
今回の選挙が、そのように政治不信を乗り越えるためのいい転機になるように祈っています。
とりあえず、それが今回の選挙の感想でしょうか。
さて、私も明日から新しい仕事が始まるので、がんばりますです。