「私は今もあなたを愛してる……。」
作品名: 人形の追憶
曲名: 非公開
公開日: 未定
メイリン「新作の歌詞『人形の追憶』という作品が完成したわよ。」
「この作品には『倫理的に許されない禁断の恋の追憶』が描かれているの。」
「さっき『人形の断罪』を完成させて二度と人形シリーズは書かないとか言っていたのに、数時間後に前言撤回するのだから質が悪いわね。」
「本当は如月祐介も違う題材の歌詞を書こうと思っていたんだけど、メランコリーな心理状態のせいか人形シリーズの構想が浮かんできたんだって。」
「まるで何者かが人形シリーズの追憶を描いてほしいと言っているみたいで、ある種の強迫観念で歌詞を書かざるを得なくなったのよ。」
「例えば人形シリーズには『紅い月』というキーワードが出てくるんだけど、これは女性の体に見られる月のような周期を意味しているのよ。」
「浮気や不倫などの他人に言えない恋の場合も理性ではタブーだと分かっているのに、紅い月が衝動的にさせるから逆らえなくなるということなの。」
「出会いには引き寄せの法則が働いているから、紅い月の引力がふたりを導いて理性を奪っているのかもしれないわね。」
「有名人でも誠実なイメージのある人が浮気や不倫などをしていることがあるけど、これも紅い月が過ちを犯させているのだと思うわ。」
「世間を欺いていた分だけ社会的な罰は重くなるものだし、あらゆる信用を失うことで自分の過ちの重大性に気づくものなの。」
「それは浮気や不倫などの他人に言えない恋が幸せに結びつかないように、倫理観に反する行為はするべきではないということね。」
「どんなに過ちを後悔しても本命の相手を傷つけた事実に変わりはないし、最悪の場合は全てを失って不遇の人生を歩むことになるのよ。」
「だから禁断の恋はフィクションだけに留めて、魅力的な相手が現れても誘惑に負けないように倫理観を大切にする必要があるの。」
メイリン「如月祐介も本当は人形シリーズを書きたくなかったんだけど、こればかりはインスピレーションの産物だから何とも言えないわね。」
「だから人形シリーズも続きのエピソードを書く可能性があるし、そのときは感性の赴くままに書こうと思っているんだって。」
「とりあえず2日間で3作品も完成させたから彼にはゆっくり休んでもらって、引き続き東方妖々夢の音楽を聴いて作品の構想を練ってほしいと思うわ。」
「そんなわけで人形シリーズは最後になりそうもないけど、どんな形であっても作詞を楽しむことに変わりはないはずよ。」