爺ちゃん52話:本田宗一郎「年寄りはアノ世へ早く逝くのが礼儀!」とサムライ気概! | 老謡ジジイが**ホームから    ブログする!?

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 ・・・三弦ジジイが老謡を謡って、若者を「戦い」へ誘い出す。

 三弦爺イは、隣のベッドの御婦人の目を盗んで、ソ~~と奈津子チャンの介護服の中に手を入れて・・・身体を舐め舐めしちゃったヨ。
 もしも担当ヘルパーさんが近くに居たら「アララ!昼間から夜這いヨバイなさってダメでしょう! ここは他のホームと違って規則が厳しいのヨ!」と叱られるのジャろうが、これは100年近く生きてきた幼馴染がする「最後の清拭」ジャで、奈津子チャンも瞼を閉じて100年の眠りに入ってしまった。
 爺イの手は胸からお腹へと舐めていったのジャが、残念ながらアソコは分厚いオムツの下だったので舐める事が出来なくて・・・「多分、お毛毛も真っ白になっちゃたろうナ~」と想像してたら、先刻老いた奈津子チャンが「(白い花の咲く頃・コロ)を歌ってくれない?」と言った別の意味が判ったのジャ。 

 あれは二人の故郷時代の清らかな(頃・コロ)を歌ってくれと望んだだけでなく、戦後になってからズ~と甲斐性の無い男達から弄ばれ続けて真白くなっちゃった(アソコ・トコロ)の事も歌ってくれ!という意味だった・・・最後までナント機知に富んだ生き方をする女性なんだろうナ~と感心して布団に寄りかかっていたら、寝入ってしまった。

 「もうソロソロ帰りましょうか・・」と、ボランテア運転手さんに言われて目が覚めた。
出がけに橘ヘルパーが「この人はリスクを負ってでも老人の世話をしたいという殊勝な人ですから、我が儘を言わず無理もしないで帰って来てください!」」と言われてたのに、三弦爺イの手が我が儘な動きをした為に運転手さんに迷惑をかけてしまった。 駐車場では似たような軽四輪自動車ばかりで・・・迷ってたら「あのホンダのワゴン車ですよ!」とボランテアの運転手さんが寄り添ってくれた。
         

 「ア~、本田宗一郎さんが作った会社の車でここまで来たのか~~」、本田宗一郎さんは爺イ世代よりも一昔前の人で戦後に小型エンジン付自転車、オートバイ、自動車を製作して成功した立志伝中の人物なのジャが、その人が「いた年寄りはアノ世へ早く逝くのが礼儀です!」と言ったと聞いた時「ア~この人にはサムライの気概が残ってる!!」と感激したものだ・・・加えて、その勇ぶるサムライ気概を慎ましもく礼儀>と表現したのだから益々感激してしまった。

 帰りの車の中で「私みたいな老いぼれが無理を言って・・」と感謝したら「私もホンンダの車が好きで、以前はスポーツカーにも乗ってましたが、今は自己破産状態なので軽4輪ですよ」と運チャン・・・その理由はある老人を乗せてチョイと旧宅まで行ってあげたら、感情が高ぶった老人の身体が急変してしまい救急病院で亡くなっちゃった・・・そしたら、遺族家族から高額の損害賠償を求められた挙句に自己破産! あの団塊家族達は施設に預けぱなしでロクに訪ねもしない奴らだったのに・・・というヒドイ話しダ。
  三弦爺イは益々団塊世代に対する怒りが増してきたノダ。