今日から大阪に来ています。
仕事の関係で、今年になって大阪に来る機会が増えました。
東京生まれ東京育ちの私にとって、こうして関西に来るという経験は、
ちょっとしたカルチャーショックとなります。
言葉のことです。
関西弁はテレビの中で、流通していますし、
耳障りとして、テレビの中ほど、実際に大阪の街の中で聴く関西弁は、
違和感がないなというのが、素直な感想です。
テレビで聴き慣れてしまっているのだと思います。
しかし、発見もありました。
心に深く突き刺さる、「ありがとう」という言葉の響き。
関東の「ありがとう」とは違います。
「ありが と ぅ」
と、「と」に大きなアクセントがあり、とても心のこもった響きです。
お店で会話が耳に入ってきました。
暑かったけど、突然の雨で、洗濯ものがどうのこうの、
そんな中に、相手を気遣う言葉、
すると、すぐに「ありが と ぅ」がでてきます。
会話の中に、何度もでてくるから驚きます。
この「ありが と ぅ」 の頻発は、関東にはないことです。
関東では儀礼的に「ありがとうございます!」になってしまうでしょう。
しかも、とっておきの一言として。
私が、店を立ち去るときに、「おあいそ」と言ったら、失礼になるかなと、心配になりました。
そのため、「ごちそうさま」と言って会計を要求しました。
会計が終わり、最後にかけられた言葉は、「おおきに」。
私は、関西弁の、心のこもった、暖かい「ありが と ぅ」 と言ってほしかった。
「ありが と ぅ」の響きに惚れてしまったから。
これは、前回、大阪に来た時の感想なのですが、
今日もお店をでる時は、「おおきに」でした。
でも「おおきに」を3回も。
この「ありが と ぅ」と「おおきに」はどう使い分けているのでしょうか?
私にとっては、「おおきに」の方が儀礼的に響きます。
しかし、このアクセントの違いに、私は関西の歴史の深さ、文化の深さを感じ取りました。
歴史の勉強をしたように、江戸時代になるまでは、ずっと関西が日本の中心です。
東京で生まれたことで、関西に対する意識がとても低かったのですが、
関西こそ、日本文化の歴史でり、日本人の文化の蓄積があるのではないかと思います。
あまり、東京を卑下する必要はないですし、
東京も歴史のある、江戸時代の風情を残す街です。
私の実家の、東京都府中市の大国霊神社は1900年の歴史があります。
それでも、関西は何か違います。
文化という意味で、積み重ねられ、いきづいているという事実として、
とても深いものを「おおきに」「 ありがと ぅ」で感じました。
印刷物と一緒に電子ブックを作るとメリットがいっぱいです。