弊社も今年から環境整備を始めています。


毎朝、社内を掃除し、仕事の環境を整える活動をしているのですが、
環境整備の方針の中には、時間やお金に関する項目も入れ、
具体的な内容を全員で順守することにしています。


なかなか、社員全員が守ることができない項目として、朝礼の遅刻がありました。
弊社では朝礼の5分前には出勤し、服装を整え朝礼に参加することになっています。


8時45分までに出勤する必要があり、ギリギリで出勤している者は、
交通手段の少しの遅れでも、朝礼に間に合わない状況がでてきてしまいます。


朝礼は始業前に開始するため、朝礼に遅刻しても9時の始業に間に合えば、
業務管理上の遅刻とはなりません。


だからこそ、甘えがでて、朝礼に遅れる者がでてしまうことになります。


しかし、環境整備に関する方針は、徹底して守らなければ、行っている意味がありません。
そこで朝礼の遅刻者を許さない罰則を、昨日の部門長ミーティングで決めました。


厳しい会社は罰金を科しています。
朝だけでなく、会議やミーティングや呑み会に遅れても罰金という会社もあります。
忙しく働く者ほど、時間に間に合わないケースがでてきますが、
それも一切許さず、罰金を徹底しているらしく、弊社もいつかはそうするしかないとも考えていました。


今回はグッドアイディアが浮かび、罰金はやめました。
朝礼に遅刻した者は、3ヶ月間、朝礼で使う資料の準備担当者になることにしました。


1日の業務スケジュールをプリントアウトし、朝礼で確認しているのですが、
現状では、早くでてくる営業担当が、資料の準備をしています。


時間ギリギリに出勤する者は、そんな準備は当然できないため、
早くでてきた者が、準備する慣習ができています。

それをこれからは、朝礼遅刻者が担当することになります。


早くから出勤し、自分の仕事の他、資料の準備をしている者の負担がなくなり、
遅刻する者は、朝いつもより早く家をでる習慣ができることになり一挙両得です。


罰則を習慣づくりに役立てるので、とても環境に良い決まりができたと思っています。

罰則といっても、人間性を否定したり、本人を責めるものではありません。
弊社が環境整備をベースに組織作りしていくという方針からすると、
弊社の仕事として良くない行いに対する罰則です。


環境整備は、人間性を高めるためにやっています。
気づきの場です。
続けることで、仕事に必ず活かされてくると信じています。
会社の周辺も掃除しているため、最近は近所からも評価してもらっています。


本日、「針なしホチキス」のことが社内で話題になりました。
朝礼遅刻者がこの次でて、朝礼資料準備担当が決まったあかつきには、
針なしホチキスを渡して、仕事に励んでもらおうかと思います。


「環境に優しい、このホチキスを使って、資料作りに励んでくれ!」と、渡すことにします。