首相が原発なしの社会を目指すと表明しました。


日経新聞、今朝のトップ記事かなと思ったのですが違いましたね。

具体策がないことがやり玉に上がっていました。


また、CO2排出削減が困難になるだろうという論調もあったので、
1面記事の『CO2から医薬品』という別の記事のタイトルが輝いていました。


Gentie System Service Blog


日本は2020年までにCO2などの温暖化ガス排出量を
1990年比で25%減らす目標を掲げています。


震災後、この目標は無理なのではないかと、何度か記事がでていましたが、
国際的にそれは許されないという論調が目立っていました。


原発に頼るシナリオは、地球温暖化対策にも支えられていたことになります。


25%減らす目標は、日本がどんなに努力しても達成できるものではなく、
減らすことができなかった分を、カーボンオフセットで補うという計画でした。


カーボンオフセットは、減らすことができない分のCO2を、
他の国で実現したCO2の排出削減量=クレジット(排出権)を買うことで、
減らしたことにするという考え方です。

カーボン(CO2)オフセット(埋め合わせ)をすることです。


直接CO2を取り除く、または減らす方法として、CO2を地下に埋めてしまうという
記事を読んだことがありますが、
そのエネルギーがまたCO2の排出につながることが想像でき、
あまり良い方法ではないなと思っていました。


そのため、CO2を分離する技術が進められているという記事を
読んだ時は素晴らしいなと思いました。

このブログでも取り上げました。
『排ガスCO2効率分離』4.12


この時のブログ記事でも紹介しましたが、CO2を利用するこの技術の方が、
循環(エコロジー)で持続可能(サスティナブル)な技術だと思います。
『CO2を原料に汎用樹脂』3.8


『CO2から医薬品』という本日の記事が輝いて見えたのが、
ここまでくれば、もうお分かりだと思います。


2010年にノーベル化学賞を受賞した根岸栄一教授らが中心となって、
植物の光合成の仕組みや新触媒を10年ほどかけて研究し、
温暖化の原因となるCO2の削減を目指すとあります。


光合成の詳細な仕組みを解明し、新たに金属触媒を開発、
光合成よりも4倍効率のよい化学反応を実現するとあるのですが、
決して夢の話ではないと思います。


ここ数カ月、人工的に光合成を作りだす記事がいくつもありました。
光合成反応は、かなり解明されてきており、このような人工光合成が実現できれば、
太陽の光エネルギーを「超効率的」に取り出して発電したり、
二酸化炭素からブドウ糖などを作り出すことが可能になるだろうも言われています。


私はまったくの門外漢なので、何とも言えませんが、
科学の進歩が、本当の意味でのエコロジーにつながることを、
願ってやみません。


このような動きを常に注目していきたいと思っています。