読者登録している方の記事で、広瀬隆さんが昨日・今日と
いわき市・郡山市で講演していることを知りました。

震災後に、電力不足のこと、原発、放射能の危険性、自然エネルギーの必要性など、
断片的な情報が飛び交っています。

原発のみならずエネルギー問題のほとんどは高度な専門性を帯びた問題であり、
専門性を踏まえて、エネルギー政策を冷静に俯瞰し、今何が起きていて、
どういう方向へ行けば良いのか、本当のことを知りたいと思っていました。

広瀬隆さんといえば、チェルノブイリの時の『危険な話』の著者です。
若かりし頃の私もとても影響を受けました。高木仁三郎さんの会にも参加したことがありますが、
広瀬隆さんの本もかなり読みました。

少し過激な発言をする人のように思われがちですが、
本当のことを話す論者の一人であると私はずっと信じています。

読者登録している方のその記事の中で、講演会に参加できない方のためにと、
掲載してくださった動画がこれです。

電力不足は嘘であると喝破しています。
自然エネルギーの利用も必ずしも是とは言っていません。
長い動画なので、休みの日にでも是非観てください。



25年ほど前の「朝まで生テレビ」以来か、広瀬さんが話をしているのを聞くのは。
落ち着いた味わいのある口調、分かりやすい話。
あらためて、広瀬隆さんはこういう方だったのだと知ることになりました。

昨年読んだ『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(広瀬隆著/集英社新書)

あとがきの最後の一文がとても印象に残っています。

ソーラー発電や風力発電の大規模な設備が自然の景観を崩すことに胸を痛めて、
自身の風景画スケッチも掲載しながら、以下のようにまとめています。

自然は、人間が狡猾に利用するためにあるのではない。
私たちは、自然があることによって初めて、この体と心が生かされるているのだ。
その恵みは、いかなる言葉をもってしても感謝をつくせないほど深く、大きい。
風景と自然は、それ自体が私たち人間にとって、かけがえのない財産である。
胸を満たすこうした美に比べれば、エネルギー問題などは、
人生にとって、取るに足らない些細なことである。


私は、広瀬隆さんを信じています。