水素っち「物質材料研究機構の研究によって、人の吐く息によってガンかどうかを判別する装置が出来るそうですね。」
カルシウム先生「がん診断か~。犬の鼻やカーボンナノチューブなど、いろんな方法が試されてきたよね。実用化しそうで何よりだね。」
炭素っち「仕組みが良くわからないですが、何が一番画期的な技術なのですか?」
カルシウム先生「これって、超小型高性能の分子検知器なんだ。
特定の分子を付着させる膜を用意し、その分子が膜に付着すると、表面張力により膜が曲がり、そのときの電気抵抗の変化を測定するんだ。
様々な分子と反応する膜を用意すれば、呼気でがんの元となる物質を特定することが出来るそうだよ。」
フッ素っち「ガンの元となる物質を特定できたってこと?」
カルシウム先生「一昨年、物質材料研究機構でこの研究をしている研究者とお話をしたときは、ガンの元となる物質を特定できないけども、ガンかどうかを特定できるって言ってたね。」
ホウ素っち「うーん、特定できないくても特定できる??意味がわからないです・・・。」
カリウムっち「たぶん、ガン患者とガンでない健常者の多数に協力してもらって、分子反応膜も多数用意して、がん患者と健常者の差が出る分子膜をいくつか利用したんじゃないかな。」
カルシウム先生「そうだね。実は、ある現象の原因となる物質は特定できないけど、現象のちょっとした違いを観測することによって、その現象が起こるかどうかを予測することが出来る場合があるんだよ。
今ではビッグデータ時代といって、多くのデータを蓄積、分析できるようになってきたから、ガン以外の病気の診断も簡単にできるようになるかもしれないね。」
ナトリウムっち「医者でもなんでもない、極小センサーの研究者が、医学に貢献できるってすごいな。」
カルシウム先生「そうだね。高精度のセンサーや、大量のデータの分析技術が向上したことによって、人間のいわゆる経験則を超えてしまう知見があっという間に得られてしまうってことだね。」
水素っち「へえ、一つのニュースからでもいろんなことが読み解けるものですね~。
これからも人類の科学技術の発展に期待ですね!」
↓この記事を気に入っていただけましたら、ぜひクリックをお願いします!
科学 ブログランキングへ
人気ブログランキング、にほんブログ村、どちらか一つへのクリックでもいいです。励みになります。
にほんブログ村
LINEスタンプでも活躍中だから、ぜひ使ってみてね。