合宿初日挨拶
全体への挨拶を今年はだいたいこんな内容で話しました。
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今年もここに普段は別々に稽古をしている武徳会の仲間が集まり、共に汗を流せることに、各支部責任者の先生方、会員の方々には心より感謝申し上げます。
今年はオリンピック種目に空手が決定し、記念すべき年となりました。
ここにいる皆さんにも、同じチャンスが訪れたと言ってもいいでしょう。
といはいえ、全員がオリンピック選手になるわけではありませんが、試合や空手に限らず、何事も目標、志を持たなければそこに到達することはできません。是非この中から、出る以上は各市大会、区大会、県大会等、全日本等、上を目指して頑張って欲しいと思います。
とはいえ、空手道は競技だけのものではありません。
夫々の年代、身体の状態に応じた空手があります。
こちらも生涯空手として自分の空手を見つけ、是非楽しんで続けて頂きたいと思いますし、夫々の家庭、学校、会社、コミュニティで、リーダーシップを発揮して頂けることを願っています。
最後に。
良くも悪くも空手道は今まで以上に注目されるようになります。
それを踏まえ、我々がこれから生きていく上で忘れてはならないことが1つあります。
歴史は真実を語る、困ったら歴史を振り返れともいいますが、
「自国への誇り、歴史を忘れた民族は滅びる」ということです。
皆さんへ落とし込めば、自分の名前であり、親、先祖であり、家庭であり会社であり伝統です。
まず、一人一人が自分に、そして玄制流武徳会の会員であるということに誇りを持って下さい。
同時に自分が武徳会だけではなく、空手界を代表している人間であると心得て行動をして下さい。
それらを踏まえこの合宿も過ごし、夫々のステージに戻り、より活躍してくれることを信じています。
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午前稽古前には、食事時の『いただきます』『ごちそうさまでした』について、何故するのかを、橋本合宿幹事に話して頂きました。
食物連鎖の頂点に位置する人間の中でも、命を頂き生かされていることを知っていて、日本人の文化、習慣として継承され、だから形だけではなく感謝の気持ちを持って『いただきます』をすることなども話しました。
2日目の基本稽古 田端先生