キラーズベイトのアーム曲がり対策。 | ジェノクロス もっくんの 『GENOCROSS from 紀ノ川』

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オカッパリ専用オリジナルバスロッドブランド 『GENOCROSS(ジェノクロス)』の情報をはじめ、モニターを務めるガンクラフト製品、デジーノ製品のインプレッション、そしてそれらを使用したもっくんの釣行記やコラムをお届けします。

ガンクラフトからリリースされているスピナーベイトキラーズベイトシリーズ。

知らない人もいるかもしれませんが、実は現行型は3年ほど前にリニューアルされたもので、初代は今から十数年も前にリリースされていました。ジョイクロ発売以前の、初期ガンクラフトの代表作でしたね。
そしてその時点からこの独自ギミックの「プラスワンブレード」は存在しており、何気にすごく熟成されたスピナーベイトなのです。


このリニューアルした現行型、開発時のコンセプトは「関東仕様のキラーズベイト」。
そのため旧型に比べて60~70%程度にダウンサイジングされており、それに伴ってワイヤー径も細くなっています。(キラーズベイト・オーバーのワイヤーは旧型並みに太いので、以下のような現象は起きにくいと思います)

そこで生まれてきたのがある問題・・・・。

14.6.18-バラし←それが金属疲労によるこのアーム曲がり
くれぐれも言っておきますが、最初からアームが曲がりやすいなんてことはありません。長時間使用し、バスを釣ったりして何度かアームが曲がって、それを直して・・・・ということを繰り返すと曲がりやすくなってきてしまうのです(※)。アームが曲がりやすくなってしまうと、フッキング時やファイト時にバラしが増えてしまったり、バランスが崩れてきちんと泳がなくなってしまったりします。僕もこれが原因で悔しい思いをしたことがありますね・・・・。そしてそうなると、その時点がキラーズベイトの寿命だと思います。

(※) デカいバスを無理矢理抜き上げた、木に引っ掛かった際に強引に引っ張った、等を複数回繰り返すと曲がりやすくなります。


ですが、ある簡単チューンを施すことでこのアーム伸び問題を完璧に克服し、寿命を数倍に延ばせる方法があります!!


もうルアーニュースやこのブログでも何度か書いていますが、これを使用します。

16.3.17-キラーズベイト-3←ネコリグに使用する、ワッキーチューブです。サイズは絶対にφ4ミリですよ。
もうね、ほんとにいろいろ試しました(笑) よく見かける、小さいOリングをアームのくびれた部分に付けてみたり、ガイド取付用スレッドでアームを巻いてみたり・・・・。でも効果が微妙だったり、悪い副作用が生じたり、見た目にカッコ悪かったり、作業自体がクッソめんどくさかったり。。。でも最後に思い付いたこの方法は、その中で間違いなく最高の方法でした。もうこれ以上はないと思ってます。


そしてこれをこうしちゃいます。

16.3.17-キラーズベイト-2←ワッキーチューブを長さ7ミリ程度にカットし、アームのくびれた部分に覆い被せて伸縮装着してしまうのです。
伸縮させるためにはドライヤーかライターを当てるのですが、微妙な加減ができるライター使用が一番オススメです。直火を当てるのは絶対にNGで、あくまで火の熱で伸縮させるようにしましょう。直火を当てるとチューブが溶けてしまいます。なるべく左右対称に仕上がるように、キラーズベイトの両側から均等に熱を加えるのもポイントです。見た目にスッキリしているのも良いですね♪


これで完璧。キラーズベイトの寿命は未対策時と比べて数倍にもアップしています。
というか、使ってみればわかりますが、むしろアームを伸ばすのが難しいくらいになります。


16.3.17-キラーズベイト-4←たとえ相手が暴力的なファイトを見せる紀ノ川の50アップだって全然楽勝。空中の木に引っ掛かったとか、水中のレイダウンに絡まったりしても、ほぼ変形することはありません!
何より、他の対策法との決定的な違いは、この方法はアームが「開く」方向だけでなく「閉じる」方向への耐変形性を持っているということですね。チューブが伸縮して固着し、最初のアーム状態を維持できるのです。Oリングとかだと、「開く」方向には威力を発揮しますが、「閉じる」方向には一切の効力を発揮できませんからね。



キラーズベイトはアームが曲がりやすいから・・・・と敬遠していた方は、是非このチューンを試してみてください!!
このチューンを施すことによって、むしろ一般的なスピナベよりも長寿命になりますから♪