武術武道の世界というのは、やれ本物だ。偽物だ。
という話が、横行する。
本物というのはなんだろう?
耳を傾けると、うちは正当な流れの流派で、この有名な先生から、切り紙をもらってます。
とか、この技を知ってる、この型や、套路を知ってる。
そういう話ばかりが、重要視されている。
つまり肩書きが、本物を証明するキーワードになる。

確かにそうだろう。
しかしながら、それよりも僕は大事なことがあると思う。
それは実際に使える技術を我が身に有しているかだ。
いくら達人の先生の弟子だから、
切り紙を持っていようが、
知識をゆうしていようが、
使える技術を身体に体現出来てないなら、意味がない。
少なくともその人は本物ではない。
逆に、そんな証明するものはなにも持ってなくとも、実際に体現してるなら、
その人は本物である。
と、思っています。
だから、武術武道を志す人は本物を目指すべく、
研究、研鑽の努力を怠ってはいけない。
そしてこれが大事なことだけど、
大いに疑問を持たなくてはいけない。
今の時代、肩書きや、下らないパフォーマンスで、何の疑問も持たないまま信じ込み、全く使えない技術を有り難そうにやってる人達のなんと多いことか。

いくら免許皆伝たろうが、伝承者だろうが、盲信したらいけない。
疑問を持つことは、本質にいく第一歩だから。