大津市において、いじめを原因とすると思われる自殺があり、私も一人の市民として強い憤りを覚えます。
また、赤穂市でも、いじめの現場を動画撮影しインターネット(YOU TUBE)にアップした少年が逮捕されました。(http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0005225763.shtml )
次々といじめの問題が表面化する中、大津市の事件のような悲劇を繰り返されないためにも、同じような問題が起こる土壌がないかを確認し、かつ社会が自省的に発展することが必要だと思います。そこで、先日20日に教育委員会と「いじめ問題」について一回目のミーティングを行いました。
まず、、①「SOS」が出ていない事例(SOSが出ているが弱い信号であったり、周囲の指摘が少ないため学校側が感じ取れていない場合も含む)も、一人で抱えているだけに深刻なケースであるように思います。
次に、大津市の事件のように、生徒の保護者や他の生徒が「いじめ」(少なくともその可能性)について指摘していたにもかかわらず、担任の先生(学校側)が起こっている事実を「いじめ」と評価して対処しなかった事例(②「SOS」が出ている(た)事例ということができるように思います)があるように思います。
1.「SOSが出ていない事例」の対処について
この事例は水面下で起きている事実を顕在化させ学校側や教育委員会が認識できなければならず、全生徒に対するアンケートが有効な手段であるように思われます。
高砂市においても、全中学生と小学生(4.5.6年生)を対象に「相談アンケート」を毎年2学期に実施しているようです。なお、昨年のアンケート結果は小学校で53件、中学校で29件のいじめ(無視や言葉、インターネット掲示板への書き込み等コミュニケーション的ないじめが多いようです)が報告され対処されているようです。
また、1学期にも「自分は大事か?」等の「生活アンケート」を実施しており、このアンケートの結果により、いじめの兆候把握に努めているとのこと。
後に述べるように、全く問題なしということはできませんが、アンケートが実施され、高砂市教育委員会がいじめ問題の把握に努められていることは一安心と言えると思います。
2.「SOS」が出ている(た)事例」の対処について
学校危機対応ハンドマニュアルが配布され、「SOSを見逃さない」、「正しくいじめと認識する」等の指導がなされているようです。高砂市においては、この指導が現場の先生方にまで確実にいきわたっているものと信じたいと思います。
しかし、大津市の事件は、事実が報告されながら、学校側が「いじめ」と評価しなかったために起きたと思われる事件でした。さらに、私自身がインターネット上で意見や経験などの情報提供をお願いしたところ、生徒の保護者がいじめ(らしき)の兆候について担任の先生に相談したが、まともに取り合ったのか疑問が残るケースもあったようです。
現場の先生方の多くは真摯に対応されているとは思いますが、中には「事なかれ主義」「臭いものにはフタ」の組織人的な先生もおられるのではないでしょうか?この問題(事実とこれに対する「いじめ」の評価のズレ)は、先に述べたアンケートにも言えることだと思います。
そして、この問題が生徒の教育を受ける機会を失わせるばかりか、大津市では将来ある男子生徒の命まで奪ったのです。
3.次のミーティングに向けて
正直、今日のミーティングでは「いじめ問題」に対する高砂市教育委員会の真摯な姿勢が感じることができ心強いものでした。(議会における公式な発言ではないので、紹介するのは差し控えたい)
しかし、現場におけるある事実に触れた際に「いじめ」と認識・評価できるかの問題は残っているように思えますし、この問題は克服されなければならないように思います。
加西市には「子ども人権オンブズパーソン」の制度があるようですので視察にお邪魔し、その後、第二回目のミーティングをお願いしたいと思っています。
それまでに、「いじめ問題」についての体験や相談したが取り上げてもらえなかった経験等がありましたら、ご連絡を頂ければ幸いです。匿名でも構いませんし、
メールの場合は、nakanishikazutomo@yahoo.co.jp
までフリーアドレスで、
FAXの場合は、079-442-5111までコンビニ等から送信して頂ければ、
より匿名性が高まるように思います。
お名前や学校名、先生の名前を書かれた場合は、ミーティングの際にそのまま使っていいかも書き添えて頂ければ助かります。
なお、国も実態調査に踏み出すようですね。(http://www.asahi.com/edu/news/TKY201207200205.html )