昨日は、夕方から西宮と大阪に行っていたため、ブログをサボってしまいました。


1.4月臨時議会の論題設定

昨日、議会運営委員会があり16、17、18日と臨時議会と全員協議会(非公式の議会)とが開催されることになりました。


論題は中期財政計画や「ヤミ休暇裁判」の和解についてなど。

ちなみに、震災ガレキの受け入れ問題(http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004960006.shtml )は論題となってません。


臨時議会の議論の様子や私自身の意見はいずれ書いていきたいと思います。


2.代表質問・一般質問と質疑

が、気になるところは「論題の設定」についてです。

今回の臨時議会は市長の施政方針などについて質疑はあるものの、従来からあった代表質問はありません。

「質疑」と「(代表及び一般)質問」とは異なります。私の理解が足らない&いつもながら雑ですが、議論のながれにだけついて言えば、質疑は行政側が提案や報告などを通じて設定した論題について質すもの、代表質問や一般質問は議員の側で論題を設定したもの(ゆえに、後者は通告するのを原則とし、また実際上、原稿も提出することになる)について行政が答えるものです。


例えるならば、(議論のながれにだけついて言えば)行政側がなげたボールを議員が打つのが質疑で、

議員側からボールを投げるのが、一般質問・代表質問ということができるように思います。


この点、今回の臨時議会において代表質問がないというのは疑問が残ります。


3.論題の設定!?

もっとも、議員側の論題設定に本当に意味があるのかと、あらためて考えると、ここも疑問なしとはいえない。


誤解なきように先に言っておきますが、今日のブログの論題設定は「多くの議員と市長とが原稿の読み上げ合戦をしていること」を揶揄しているのではありません。)


確かに、争点を顕在化したり、行政一般や政策を質したり、また市政に対して提案することには意味がなくはない。また、かかる論題設定と議論(!?)を経て、行政当局は真摯に受け止めてくれているのだとは思います。まぁ、論題と議論の内容、誰が(どの議員が)発言したかにもよりますが。(登政権は前者より後者に比重があるように思えますが・・・違ったら、ごめん)


しかし、それらの議論の多くはいわゆる官僚答弁で「これから検討します」という行政側の答弁で落ち着くのが実際のところ。(某ベテラン議員が「またボクシング(拳闘)か!?」と親父ギャグを飛ばすところ)どう検討されたのかは、全くもってブラックボックスです。提案され、実現する政策等もなくはないですが。


そもそも、設定された論題の内容の是非については、議員間では話し合われません。行政側と議員とのやり取りだけです。とうの昔に立法国家から行政国家に移行したのだから、仕方ないといえば仕方ない気もするが、諦めることはできません。議会改革とは「議会の役割低下が客体の事情であるにもかかわらず、議会改革は、主体側の努力により、少なくとも新しい統治のしくみを構築するまでの間は、議会の地位の復権を目指さなければならない点に自己矛盾的難しさがある。」(http://ameblo.jp/genjyoudaha/entry-11206483632.html?frm_src=thumb_module )ものだからです。


そして、主体側の努力の一つとは、地方議員においては、条例の提案(地方自治法112条1項)ではなかろうかと思います。これにより、議員が論題の設定をし、かつその論題につき議員間同士で議論がなされることになるからです。


もっとも、「主体側の努力」である条例提案にも限界があります。議会の議決事項(96条)は条例だけではないことと、議員は予算を提案できない(112条但書)ことである。前者は、行政側の論題設定が条例案というかたちだけではないとしても議会のプレゼンスを高め、行政と議会の均衡を保つためにも意味があるように思われます。問題は、但書の方であろう。理念条例をつくるだけであるなら問題ないかもしれないが、予算を伴わない政策条例は考えにくいからです。


が、この点は、これから「検討する」ということで、今日の「論題設定」からは外したいと思います。(^^;)