今日、議会運営委員会がありました。論題の一つは、議会改革でした。一昨日に書いた通り、兵庫県議会が議会基本条例を制定するべく委員会を立ち上げました。


県議会の委員会立ち上げに触発された面もなくはないでしょうが、遅かれ早かれ調査し、議論しなければならなかった問題です。


①「公共」はNPOやNGOなどの民が担う場面が多くなった(公共について⑥のブログを参照)。これは民がサービスの受けてならず提供する側にも立つということを意味し、市政への市民参加が進む原動力となる


② ①に関連して、政治社会の討議が市民社会の討議に裏打ちされこそ民主主義の安定と発展があると考えられる(ハーバーマス)ようになったこと


③日本の右肩上がりの経済成長が終わり成熟社会に入った現在、地方のグランドデザインが描かれなければならないこと(追いつき追い越せをスローガンに経済成長の波に乗っていればよい時代は終わった。これは①②にも関連する)


④地方分権は耳にタコができるほどに聞くが、国と地方との関係ばかりで、その地方と市民との関係の議論が進んでいないこと(①②③と関連する)


などの理由により、議会改革の議論は、歴史的必然であるように思われます。

もちろん、どのように改革するかが重要となります。

ナチスは、専制と外国人の迫害を支持する人々に推され政権を取ったのではなく、あるべき姿の議論を欠いたまま、「ただ変わって欲しい」という国民の願望が産み出したことに留意が必要だと思われます。