最近のジュネーヴと時計 | サムライ時計師スイスで修行してきました!

サムライ時計師スイスで修行してきました!

スイスといえば自然、銀行、そして時計。
いやいやそれだけではありません。
ハイジの故郷は、実はこんな国なんです。
(ヨーロッパ 海外 海外生活)
そして帰国しました。

スタバ








(スターバックスコーヒー)









最近のジュネーヴはまさにバカンス。









青い空と降り注ぐ太陽。




ときおり涼しい風が吹く、からっとしたこの気候は




夏を楽しむ人たちを世界中から呼び寄せるだけの力をもっています。









地元の人々は、




どこへも遠出せずにゆっくり家で過ごす人が多いのもよくわかりますね。




ちょっと街を歩くだけでも最高の休日になるんですから。









昨日は、私達が作っている時計を販売している日本のショップ・ディレクターの方が




出張でジュネーヴへやってきました。




同じ日本人でも私はスイス、彼は日本で仕事をしているため




実際は数えるほどしかお会いしたことがありません。




でも、立場は違え、同じ時計を取り扱っているので同志という感じがします




(彼のほうがもちろん先輩で、経験も豊かなんですが)。









天気も良かったので、仕事のあと二人でジュネーヴの時計店を少し見て回りました。









みなさんもそうだと思いますが、時計も服や靴と同じように、




「自分に似合うか」、「どんな場面で身につけたいか」




という視点から見るのが普通ですよね。


と同時にある程度の流行・同時代性っていうのも気になります。




そうすると、最近の(特に男性用の)高級機械式時計は、




全体的に大振りなケースデザインのものが主流ですね。




当然、文字盤も大きくなってくるわけですよ。









世界的な傾向として、トレンドが大きいサイズの時計になっていて、




イタリアあたりの伊達ファッションに結構合うし、




富裕層で時計をよく購入するロシア人やアラブ人にピッタリ。




各時計メーカーが時代のニーズをよく研究している結果だと思います。









前にもブログで書いたかもしれませんが、




どんな時計でも、高くても安くても、機械式でもクォーツでも、




買う人が満足できればそれでいいというのが消費者としての私の持論です。




服に合わせたい、宝石が乗っている、正確に動けばいい、、、etc









でも、そんな風に考えると結局なんだってイイということになります。









私は、時計師として仕事をしているので、そこにいつも「何か」を付けて




時計を見ています。









「やっぱりムーブメント?」









と言いたいところですが、それだけではただの機械マニアです。









たしかに機械は大好きですが(笑)、




ひと言でそれを表せば「トータルで見たバランス」です。









例えば、42ミリの時計が店頭にあった。




カッコイイ。




デザインも流行で、ブランドネームもある。




ウン百万で高級感もバッチリ。









でも、裏蓋開けてみたら小さなムーブメント。




がっかり。




ああ、あのE社のムーブメントのこことここを取っちゃって、




文字盤インダイアルのあの位置を交換したのね。。




これでは美的感覚を疑います。









やっぱり大金出した時計には、それを作った人の想いが残っていてほしい。




流行をつくる時計が、流行につくられてどうするんだという気になります。









クサイことを言っているのは百も承知です。




そうですね、実際はこの流れで時計業界の売り上げが飛躍的に上がっているんですから。









う~ん、これを考えれば考えるほど矛盾のなかにいるような気になります。









デザイン、時計の構造、価格との適正感、、、




こういったものはやっぱりいろいろな時計を見て鍛えるしかないでしょうね。









この観点から見ると、どれだけGショックが素晴らしいのかが理解できるのではないでしょうか?







狙いは明確、新しいコンセプト、頑丈、たくさんのデザイン、レトロのようで新鮮で、


それでいて価格帯も適正と思える。


一時期恐ろしいほどプレミアがついたりしましたが、それは単純に「流行ったから」では


説明がつきません。


やはり価格以上の良さを人々が感じ取ったからだと思うのです。





そこに開発者の苦労やテクノロジーへの挑戦、情熱や野望が感じられませんか?





ちょっと前にトゥールビヨンが新しい時計のマーケットを作りはじめていた、


高級時計復活の時期も、それはもう買う買わないを超越した


興奮があったものです。


いまのトゥールビヨンはメーカーによってはかえってありがたみがない(笑)


せいぜい稼いでくださいとしか言いようがないのではないでしょうか。







それから、できたら腕時計の黄金時代ともいうべき40・50~60年代の




アンティークも見てみてください。




「トレンドは繰り返す」ことがよくわかります。









さらに懐中時計の時代まで見てみると、時計の「美」を感じてきます。




本当ですよ。









さあ、それから現代の時計を見てください。




長所は、メカニズムに無駄が無く、全てが見かけ上均整を保っていることです。









ブランドも幅広く見るといいと思います。




現代はたくさんの時計メーカーがありますから。









現行の時計で、流行を意識しつつ、哲学があり、ブランドのイメージを保ち、バランスが良く、




そして適正で、さらにきちんと利益を上げている会社(あくまでもビジネスですから)。









イイ時計を見つける以上に難しそうです。









ちなみに私が現行で現実的に買うとしたら、、、そう考えると、、、




やっぱりロレックスかなあ。 修理も素晴らしいし。




独立系は高すぎて普通じゃ無理だし。




大振りトレンド意識ブランドだったらブライトリング。




上品で真面目にルクルト・レベルソとか(これは色々な意味で歴史と個性があるし)。









あとは、ファッションブランドのものでおしゃれをする意外ないですよ。。。








































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