ウラジロイチゴ
写真1
写真2
写真3
ミズタビラコ
写真1
写真2
写真3
ムラサキ科 ミズタビラコ Trigonotis brevipes
山野の湿地に生える多年草。本州ー九州に分布。高さ10-40cm。茎、葉、
萼筒にまばらに太く短い毛が生えている。葉は長さ1.5-4cm。花期は5-6
月。茎の先端に1個から数個の花序をつける。花冠は直径2.5-3mm。喉部
に副花冠がある。花は花序の下から上に咲いてゆく。実は4分果で、分果の形
は4面体。
和名について:ミズは湿地や水辺に生えることから。タビラコは同属のキュウリ
グサの方言名。キク科のタビラコ(コオニタビラコ 春の七草のホトケノザ)はま
ったく別の植物である。このように同じ名前が科を超えた植物に使われることが
多い。例えばベンケイソウ科のキリンソウとキク科のアキノキリンソウ、モクセイ
科のアオダモ、クスノキ科のシロダモとニレ科のアカダモ(ハルニレの北海道で
の方言名)等々。
写真1,2 2014.6.8 写真3 2017.6.23 福島県耶麻郡西会津町奥川
オリンパスE620 写真1,2 デジタルズイコーマクロ50mm 写真3 ズイコー
マクロ90mm 中間リング、アダプター使用
写真3の説明:未熟な実。4面体の分果が4つ宿存する萼筒の中に写っている。
萼筒は花時より少し大きくなっている。分果は熟すると茶褐色になる。
トウゴクシソバタツナミ
写真1
写真2
写真3
写真4
ツレサギソウ
写真1
写真2
ノイバラ
写真1
写真2
写真3
写真4
バラ科 ノイバラ Rosa multiflora
河原や湿地、路傍等に生える落葉低木。北海道(西南部)-九州、朝鮮半島に分布。
高さは2mくらいになる。葉は奇数羽状複葉で小葉は7-9枚。小葉の長さは2-4cm。
花期は5-6月。多数の花か らなる円錐花序をつける。花は直径0.8-1.3cm。雄し
べは多数で、数本ある雌しべの花柱が合着してこん棒状になる。実は長さ8mmくらい。
花は小さく地味であるが、強い香りはまさしくバラのかおりである。この植物は病気に強
いのでバラ類の栽培の台木に使われる。また、小さい花をたくさんつけるバラの品種を
作るため交配に使われたこともある。
学名について:rosa ラテン語 バラ multiflora ラテン語 多くの花
写真1、2 2017.5.9 埼玉県さいたま市浦和区、写真3 2011.5.18 埼玉県
さいたま市 秋ヶ瀬公園、 写真4 2010.10.26 同上
いずれもオリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm
ミヤマキケマン
写真1
写真2
写真3
写真4
ケシ科 ミヤマキケマン Corydalis pallida var.tenuis
山野の林縁等に生える2年草。本州(近畿地方以東)に分布。高さ20-45
cm。既掲載のキケマン同様茎は根元で多数分岐し、地を這って伸びて立ち上
がるが、 キケマンほどの大きな株にならない。葉は1-2回羽状複葉で 小葉は
深裂する。花期は4-6月。花序は総状花序で長さ4-10cm。花の長さは2cmくら
い。実は 線形で長さ2-3 cmで、数珠状のくびれがある。
写真1 群生ではなく、これで1株である。2005.5.5
写真2 群生 2012.5.1
写真3 花 2005.4.17 写真4 実 2017.5.19
写真1-3 福島県耶麻郡西会津町奥川 写真4 東京都 高尾山
写真1,3 オリンパスOM4 ズイコーマクロ90mm フジクロームベルビア
写真2,4オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50mm
ナニワズ
写真1
アケボノスミレ
写真1
写真2
ムラサキケマン
写真1
写真2
写真3
写真4
ケシ科 ムラサキケマン Corydalis incisa
低地の林縁等に生える2年草。北海道ー沖縄、中国(本土、台湾)に分布。高さ
20-50cm。葉は2回3出複葉。小葉は3出状、羽状に深裂する。花期は4-6
月。花は長さ12-18mm。実は長さ15mmくらい。
写真1 2012.4.25 埼玉県日高市 写真2 2005.4.16 埼玉県さいた
ま市 秋ヶ瀬公園
写真3 実 実は熟すると弾けて種子を撒き散らす。花の時期には見え
にくかった苞葉がはっきり写っている。2013.4.23 埼玉県日高市
写真4 このように花の色が白っぽいタイプを時折見かける。2016.4.19
埼玉県飯能市 写真1,3,4 オリンパスE620 デジタルズイコーマクロ50
mm
写真2 オリンパスOM4 ズイコーマクロ90mm フジクロームベルビア