企業のミッションがパッケージデザインにも反映される!!食品篇
おはようございます!
今、大阪では新型インフルエンザがどんどん広まっています。
自分も毎日、梅田に通ってるんでとにかくこれ以上、広まらない
よう個人個人が予防することが大事だと感じます。
子供にうつることを防がないといけません。
それでは、今週もよろしくお願いいたします。
突然ですが、皆さんの家庭の冷蔵庫にドレッシングは
何種類入っていますでしょうか?
家族がいる方なら2、3種類は入っているんではないでしょうか。
各家庭の冷蔵庫に複数のドレッシングがある時代になり、
容量を減らすためパッケージデザインの形状を変更してきた商品
があります。
「キューピーのドレッシング
」(主力11商品)です。
「なんで、容量を減らすんや!!単に容量を減らして値段を
下げて買ってもらおうという魂胆か?」とお思いでしょうか?
いえいえ違います。
ではその理由に迫ってみたいと思います!
容量を減らす背景には、
商品開発者の人たちの強い思いがありました。
「たとえどんなに品質の高いドレッシングを作っても、おいしく
食べてもらえないのなら作っても意味がない!」
というドレッシングに対する強い思いがあったからです。
キューピーは国産で初めてドレッシングを販売した
最大手のメーカーです。
今までは主力商品の瓶の容量は一貫して、200ミリリットル
を貫いてきました。同業他社もキューピーにならい
200ミリリットル前後で販売してきており、家庭用ドレッシングの
定番サイズとなっていました。
ただドレッシングは開封すると、油が酸化し、風味の劣化が
始ります。そのため消費の目安として、一定の品質を保てる
開封後30日間をメーカーは勧めています。
しかし、調査の結果従来の容量(200ミリリットル)では30日間で
使いきれないという人が多数いたといいます。
理由は、世帯人数の減少により家庭での消費量が
少なくなったことと、サラダの種類によって、ドレッシングを
使い分ける人の増加だと言います。
そこで容量を170ミリリットルに減量。
現在では一世帯あたり冷蔵庫にドレッシングが約3本
入っているそうです。
ただ、単純に容量を減らすといっても、瓶を小型化するとなると
大幅な工場のラインの組み換えが必要となり、お金もかかります。
今の時代では莫大な投資はできるだけ控えたいのはどの
企業も同じです。
そこで、瓶の高さ、底の面積をできるだけ変えず、
「瓶のくびれ」だけで容量を減らすパッケージデザイン(形状)
に行き着いたといいます。
結果的には握りやすくもなり、その分振りやすくなったんです。
まさに一石二鳥!!
しかも容量が15%削減できたことにより、
価格も15%引き下げが可能となりました。
そのおかげか今年2-3月の出荷量は前年より5%増。
一時的に最近の景気の低迷により価格が下がったため前年増
になったのかもしれません。最近、大手スーパー、量販店など
でも食品等値下げ合戦に突入し、消費者も節約志向が
強まっているからです。
ただ自分が感じるには、
「無駄がなく、最後までおいしく使える」ようにするため
容量を減らしたという、理由をきっちり消費者に伝える販促活動
をすることによって、一時的な出荷増ではなく、
継続的に増えていくように感じます。
食品ではないですが、まさにアウトレットの人気がそうですよね。
ワケあって少しキズがあり、だから安く提供してもらえる。
こういう時代だからこそ、なぜ安くできるのか、容量を減らす
理由をしっかり消費者の人に伝えれば必ず、
買ってくれると思います。
皆さんの会社でも、意味もなく値下げするのはダメですよ!
安さばかりに引かれる消費者だけではないんですから。
大企業なら体力があるのでひとつの手法としては
ありと思いますが・・・・。
今回の事例からも、やはり企業のミッション(使命)が重要だと
あらためて気づかせてくれる事例です。
「たとえどんなに品質の高いドレッシングを作っても、
おいしく食べてもらえないのなら作っても意味がない!」です。
皆さんの会社でも、商品やサービスを提供していると思いますが、
なぜその商品やサービスを提供しているのか?
というミッション(使命)をあらためて見直すきっかけに
してみてはいかがでしょうか。。
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